大人女子のひとり旅の定番といえば、古都・京都。京都の街は、ほどよいサイズにまとまっていて、東西南北どこに行っても見どころがいっぱいです。神社仏閣、古い町並みを自分のペースでのんびり、まるで暮らすように旅する京都のひとり旅の楽しみ方を紹介します。

女の京都ひとり旅:プラン編

いざ京都へ女ひとり旅!予算はいくらぐらい?

首都圏から京都へは、やはり新幹線が便利ですね。ホテルと新幹線のセットなら、1泊2日で、23,000円~80,000円。格安で京都を楽しむのなら、食事代やその他費用を入れて6万円ぐらいで存分に楽しめます。京都は、何回も観光に来ている大人女子なら、少しワンランクアップしたひとり旅を楽しんでみるのもおすすめです。京情緒あふれる和モダンなホテルや京都ならではの町家をリノベーションした宿に泊まってみてはいかがでしょうか。割引やセットプランはありませんが、10万円前後で、まるで京都に暮らしているかのようなひとり旅を楽しめます。

見どころいっぱい!京都のひとり旅のコツは?

世界遺産をはじめとする観光スポット、絶品京グルメ、京みやげショッピングなど、京都の旅は魅力がいっぱいです。見どころが多いだけに、何となくいつもの観光旅行で終わってしまいがちです。ひとりで気ままに旅するといっても、何か旅のテーマを決めてプランを立てるのがおすすめです。パワースポットめぐりや御朱印集め、路地散策、座禅・写経体験、友禅染めやお香体験など、ひとり旅だからこそできる自分の趣味やしたいこと、挑戦したいことをテーマにしてみましょう。

私のイチオシ!京都ひとり旅オススメスポット編

高山寺

世界遺産「高山寺」は、774年に創建された由緒ある寺です。有名な国宝「鳥獣人物戯画」をはじめ、多数の絵画や文書などの国宝、重要文化財を所有しています。鎌倉時代に建てられた国宝「石水院」の縁側に腰掛けて、美しい庭を静かに眺めていると心が洗われます。特に、紅葉の季節は格別です。おみやげには、「鳥獣人物戯画」をモチーフにした御朱印帳などのグッズが人気です。「高山寺」がある高雄エリアは、川端康成の「古都」の舞台にもなった静かな山間の地です。清流で知られる鳴滝川沿いの料理旅館「高雄錦水亭」の川床でランチを楽しんだり、弘法大師ゆかりの「神護寺」や金運のパワースポットとして人気の「西明寺」なども、巡ってみてはいかかでしょうか。

青蓮院門跡

東山の北、栗田口に位置する「青蓮院門跡」は、1150年に創建された皇室とゆかりの深い門跡寺院です。江戸時代には、一時仮御所となったことから「栗田御所」とも呼ばれます。四季折々に異なる趣の池泉回遊式庭園は、室町時代の絵師・相阿弥の作と伝えられています。華頂殿に描かれた現代アーティスト・木村英輝氏の手による60面の青い蓮の襖絵も必見です。鮮やかな青で描かれた大胆な蓮の絵は、インスタ映え間違いなしです。春と秋には、夜間特別拝観が行われ、青のイルミネーションで美しく庭が照らされます。東山の山頂付近にある飛地境内「将軍塚青竜殿」の大舞台は、今、注目の人気スポットです。京都を一望する大パノラマを、ぜひ楽しんでみてください。

女のひとり旅には欠かせない!京都の絶品お食事編

カウンター割烹で楽しむ「京料理」

旬の食材を繊細な味付けで味わえる京料理。美しい器にきれいに盛り付けられ、舌だけでなく五感で楽しめる感動の料理の数々です。高級なイメージですが、5,000円から8,000円ぐらいの比較的手ごろな価格で楽しめるカウンター割烹のお店も多くあります。春はたけのこ、夏は鱧、秋は蟹やふぐなど京都の旬の食材を贅沢に使ったおまかせコースがおすすめです。カウンター席なら、板場の仕事ぶりを眺めたり、店主との会話を楽しみながら、京の味を堪能できます。

ほっこり京都の「おばんざい」

おばんざいとは、昔から京都の家庭で食べられてきた和惣菜。京野菜やお豆腐、湯葉、お揚げ、お麩など、素朴な素材を使った滋味あふれる料理です。おばんざいが盛られた大皿がカウンターにずらりと並ぶお店や町家をリノベーションしたお店などで、ほっこり優しい京都のおうちごはんを味わえます。割烹着姿の女将さんが切り盛りするアットホームな雰囲気のお店が多いので、女性ひとりでも安心です。少しずつ、いろいろとお好みのおばんざいを味わってみましょう。

女性に人気で安心できる!京都ひとり旅にピッタリなお宿5選

宿名①「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」

四条駅から徒歩7分の「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」は、大店の建物をリノベーションしたホテルで、蔵や敷石、梁など、昔ながらの風情ある佇まいと現代的なデザインが融合した新しいホテルです。小上がりを備えた京情緒あふれる客室で、思う存分京都らしさを堪能できます。1階の大浴場では、人口炭酸泉の湯に浸かり旅の疲れを癒せます。パウダールームには、基礎化粧品など、女性にうれしいこだわりのアメニティが用意されています。クッションやウォーターサーバーなどもあり、リッラクスした時間を過ごせます。蔵を活用したレストラン「居様」では、神田川敏郎氏監修の京都の食材にこだわった京料理が味わえます。朝食には、ヘルシーなおばんざいが並ぶビュッフェを楽しめます。

宿名②「花屋旅館」

河原町駅から徒歩すぐの「花屋旅館」は、西木屋町の路地に佇む小さな町家旅館です。築100年の趣のある3階建の建物で、客室は6畳の和室で、窓を開ければ高瀬川のせせらぎと小鳥のさえずりが聞こえてきます。少し歩けば、京都随一の繁華街・四条河原町へ出かけられます。宿周辺の京都ならではの風情ある通りを散策するのも素敵ですね。朝食は、かつて茶室として使われていた和室でいただきます。向いにある老舗豆腐店「近喜」の豆腐やお揚げ、新鮮な京野菜など、地元の食材をたっぷり使用した、女将手作りのおばんざいの朝食で、京都らしい朝を迎えられます。

宿名③「なごみ宿都和」

京都駅から徒歩8分の「なごみ宿都和」は、西本願寺の寺内町に佇む和風旅館です。宿に到着すると、抹茶と季節感あふれる手作りの和菓子のおもてなしで出迎えてもらえます。清潔感あふれる和の設えの客室は、派手さはありませんが、ほっこりと心やすらぐ空間です。夕食は、伏見の料亭で修業を積んだオーナーシェフによる繊細な京料理を味わえます。ソムリエールである女将が選んだワインとともに、部屋食でゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。朝は、自家製の汲み上げ豆腐や評判のふわふわの卵焼き、濃厚な豆乳、京の旬の食材を使用した小鉢など、さりげない心遣いを感じる京都ならではのおばんざいが並ぶ朝食を味わえます。

宿名④「ノク京都」

丸太町駅から徒歩1分の「ノク京都」は、2015年にオープンしたシンガポール系のホテルです。京都御苑には徒歩1分、二条城も徒歩圏内にある京都観光に便利なロケショーンです。ロビーをはじめ、各客室には、京の伝統美を感じることができるアートが飾られています。京の雅と時代の感性が溶け合った和モダンなインテリアとキングサイズのベッドで、ゆったりとした京都の滞在を満喫できます。館内には、京都で有名な老舗珈琲店・前田珈琲のカフェ「noku cafe by MAEDA’S COFFEE」があります。高級感あふれる店内で、こだわりの自家焙煎コーヒーを楽しめます。朝食は、トーストだけでなくワッフルやパンケーキなどがサラダーやコーヒーとセットになった豪華なモーニングが人気です。

宿名⑤「ホテルカンラ京都」

京都駅から徒歩12分の「ホテルカンラ京都」は、ホテルでありながら旅館の雰囲気とおもてなしを堪能できるホテルです。2016年にリニューアルオープンした客室は、京都の昔ながらの町家をイメージしています。キングサイズのベッドを備えたダブルルームは、ちょっと贅沢なひとり旅におすすめの客室です。リビングスペースは畳になっているので、裸足で寛げます。香り豊かなヒバの浴槽に浸かって、ゆっくり旅の疲れを癒しましょう。館内にあるスパでは、和の趣あふれるトリートメントルームで、茶や野草、米など、日本古来の原材料や植物を使用したボディ、フェィシャル、ヘッドスパなどのさまざまなメニューを体験できます。

知る人ぞ知る!?オススメの京都のひとり旅穴場スポット編

早朝の禅寺で座禅体験「両足院」

「両足院」は、臨済宗の名刹「建仁寺」の塔頭の一つで、建仁寺境内の東にあります。半夏生の花が美しい寺として知られ、毎年6月中旬から7月中旬の見ごろの時期には特別公開が行われます。通常は非公開ですが、座禅や写経体験などが予約制で開催されていて、事前に申し込めば、美しい庭を眺めながら座禅や写経体験ができます。ひとり旅の朝、静寂な境内で精神を統一して身を清めてみてはいかがでしょうか。ヨガと座禅を組み合わせた体験や座禅の後に朝粥をいただける体験も人気です。

知る人ぞ知る天空の隠れ寺「大悲閣千光寺」

嵐山駅から徒歩30分の「大悲閣千光寺」は、嵐山の中腹に位置する京都でも知る人ぞ知る「天空の隠れ寺」です。江戸時代初期に豪商・角倉了以により創建された禅寺で、桂川沿いの切立った崖の岩肌に建つ舞台造りの客殿からの眺めが最高です。京都市街をはじめ、比叡山、大文字山、清水寺などを一望でき、外国人観光客の間では話題の絶景スポットとなっています。寺までの道のりは山道が続き、少し大変ですが登り切ったあとの爽快感は格別です。紅葉が赤く彩られる秋だけでなく、若葉が鮮やかな新緑の季節もおすすめです。

京都は、春夏秋冬、いつ訪れても魅力的な観光エリアです。そして、和モダンにリニューアルされたホテル、町家をリノベーションしたカフェや旅館、スタイリッシュな和空間のグルメスポット、伝統文化の体験ワークショップなど、伝統を大切にしながら新しい時代の流れを取り入れて、京都の街は日々変化しています。大人女子ならもうすでに何度も京都の街を訪れているかと思いますが、いつもとは違うひとり旅で、新しい京都の魅力を発見してみてはいかがでしょうか。