結婚式準備は長期間にわたりますが、その間想像している以上に頻繁に式場の担当プランナーと接する機会があります。

今回のテーマは、「ウェディングプランナーとの関係性」について。結婚式準備を円滑に進めるためには、担当プランナーとの関係性が非常に重要です。

そこで、一生に一度の結婚式を準備の段階から成功させるカギでもあるウェディングプランナーとのコミュニケーションについて、元業界出身者の筆者からアドバイスをしていきたいと思います。

これから結婚式準備を始める方にぜひ読んでいただきたい内容です!

プランナーとの関係性はなぜ重要なのか


はっきり言ってしまうと、プランナーとの相性が悪かったり、プランナーとスムーズなコミュニケーションが取れなかったりすると、結婚式準備は非常にストレスの多いものになります。

結婚式を挙げるカップルとウェディングプランナーの関係性がなぜ大事なのか、その理由をまず3つのポイントに分けて解説していきます。

理由①頻繁にメールや電話をする必要がある

結婚式の準備には3〜4ヶ月ほどかかる場合がほとんどです。中にはもっと前から準備を始めるケースもありますが、多くの場合担当プランナーとのやりとりを開始するのは早くて4ヶ月前のタイミングです。

ですが、3〜4ヶ月もの間、関わり続けていくというのはやはり大きいです。例えば大きな買い物、車を購入するようなケースと比較しても、担当者と関わる期間に大きな差がありますよね。

さらに、結婚式の2ヶ月前を切ると、それまで以上に頻繁にプランナーと連絡を取る必要が出てきます。こうなると、もはやその辺のお友達よりもプランナーと関わっている時間の方が長くなってくるのです。

だからこそ、プランナーとの相性は非常に重要。関係性を構築できない相手と長期間関わるのは大変です。

理由②打ち合わせが楽しくなくなる

プランナーとの意思疎通がうまくいかず、なんとなく違和感を感じている状態では、打ち合わせが楽しくなくなってしまいます。

通常、結婚式の打ち合わせは結婚式3〜4ヶ月前から月1度のペースで行われます。それほど頻繁に打ち合わせはありませんが、とは言っても毎回の打ち合わせで数時間を要するため、一緒に過ごす時間としては長いです。

仲の良いお友達とならカフェで何時間でも話ができるかもしれませんが、ちょっと気をつかう相手だと1時間でもぐったりしてしまうもの。

せっかくなら打ち合わせが楽しくなるような担当プランナーがいいですよね。

理由③結婚式に対するこだわりがうまく伝わらないことも

これはプロのプランナーとしてあってはならないことですが、結婚式を挙げるお客様の意向がうまく汲み取れないということはなきにしもあらず。

プランナーも人間、お二人も人間なのですから、相性があまりにも悪いといくらプランナーが努力してもお二人が求める結婚式の形が正確に把握できない可能性はあります。

ウェディングプランナーなのだから、「こんな結婚式にしたい」というふんわりとしたイメージを形にしてくれるはず!と思っていたのに期待外れだったとなれば不満は溜まる一方ですよね。

プランナーとの関係性は結婚式の完成度にも影響を及ぼします。

担当のプランナーはどのように決められるのか


多くの方が誤解するポイントでもあるのですが、結婚式場見学の際に案内を担当してくれたプランナーがそのまま二人の担当プランナーになるとは限りません。(もちろんそのケースもあります)

多くの式場では、式場予約をしたカップルが4ヶ月前を切るくらいのタイミングで担当プランナーを割り当てています。(時期は式場によって変わる場合もありますが)

「式場見学のときに対応してくれたプランナーの印象がよかったから式場を決定した」というケースは非常に多いです。しかし、この場合実際に結婚式を担当してもらえるかどうかはわからないため注意が必要ですね。

相性の良いプランナーに担当してもらうための裏技2つ


では、担当プランナーが割り振られるまで、何もできることがないのかといえばそうではありません。ここで、少しでも希望どおりのプランナーに担当してもらうための2つの裏技を紹介します。

裏技①式場成約時に条件としてプランナーを指名する

式場見学時に案内を担当したプランナーがものすごく印象がよく、「この人に担当して欲しい!」と強く思ったのであれば、そのプランナーを担当につけてもらうようにリクエストすることは可能です。

「リクエスト」のレベルであればおそらくほぼ全ての式場で対応してもらえるはず。ですが、これを「この人に担当してもらえないなら成約しない」と条件にしてしまう方法もあります。

式場側としては、成約件数を何としてでも上げたいところ。そこを逆手に取る方法ですね。「会社の事情で転勤などにならない限りは必ずお二人を担当します!」と言ってくれる可能性は大いにあります。

裏技②希望するプランナーの条件を事前に伝える

先ほどの裏技よりは控えめな方法ですが、担当プランナーが決まる前に、希望条件を提示しておくことは可能です。

例えば、

・男性プランナーは嫌だ
・新人のプランナーは嫌だ
・年齢の近いプランナーがいい
・プランナーはベテランでうんと歳上がいい

などの条件です。もちろん可能な限りではありますが、式場側もお客様の満足度を向上させたいと思っているため、なるべく希望条件に近いプランナーを割り振ってくれるでしょう。

プランナーに違和感を感じたらどうする?

実際に打ち合わせが始まって、プランナーと対面し話してみたけれど、「なんかちょっと合わないかも」と思うこともあるかもしれません。

もちろん、はじめからバッチリ息が合うようなプランナーと巡り会える方がラッキーなので、期待値を上げすぎるのも問題です。ただ、あまりにもその違和感が大きく「この人とは合わない」と思ったらどうすれば良いのでしょう。

元プランナーとしてはっきりお答えしますが、この場合は「早めの担当変更」をおすすめします。

プランナーに不満があるわけではないけれど、どうしても自分とは合わない、そう感じた場合、この先の打ち合わせややりとりはストレスの多いものになりかねません。

プランナー目線で言えば、担当変更をリクエストされることはもちろん喜ばしくはありません。ですが、人と人の相性はコントロールできない部分でもあるため、ごくまれに起こり得ることだとは覚悟しています。

我慢をせずに担当プランナーを変えてもらいましょう。

担当プランナーを変更してもらう際の注意点

最後に、担当変更についての注意点を2つお話ししておきましょう。これらの点に気をつければ、スムーズに担当プランナーを変更してもらい、今まで以上に気持ちよく結婚式準備が進められます。

注意点①担当プランナー本人にではなく責任者に伝える

お分かりかとは思いますが、担当プランナーに直接「担当をあなた以外にして欲しい」と伝えるのはあまりにも直球すぎます。

担当を変えて欲しい場合には、ブライダルの責任者宛にコンタクトを取りましょう。理由について質問されることは免れませんが、多くの場合スムーズに対応してもらえるでしょう。

注意点②なるべく早い段階で担当変更を依頼する

すごく大事なポイントですが、打ち合わせが進めば進むほどプランナーとお二人との関係が深まってしまうため、担当プランナーを変更する場合は早い段階の方が良いです。

打ち合わせを数回終えて、期間も経過している段階での担当変更はできる限り避けたいところ。結婚式準備が最終段階まできているのに担当プランナーを変えるとなれば、新しいプランナーとの関係性が十分に構築しづらくなってしまうリスクもあります。

まとめ


ウェディングプランナーと結婚式を挙げるお二人は、予想以上に深く長く関わっていきます。そのため、担当プランナーとの相性は非常に重要。

担当プランナーと良い関係性を築くことができれば、こちらの意図をしっかり汲み取ってもらいやすくなりますし、その分理想の結婚式の実現にもつながります。

どうしてもプランナーと話が噛み合わない、相性が良くない、と思う場合は我慢せずに担当変更をしてもらう選択肢についても検討すると良いでしょう。

一生に一度の結婚式です。妥協することや余計なストレスのない、スムーズな準備期間を過ごしていきましょうね!

文/mayu Twitter@webwritermayu