40代の高齢出産だといろいろな不安がありますよね。高齢出産には、どのようなデメリットやメリットがあるのでしょうか。高齢出産を考える方の参考になる情報をご紹介します。

40代の出産の現実とは

40代で出産する人の割合は3人に1人


35歳以上での出産を「高齢出産」と呼びますが、高齢で出産する人の割合はなんと3人に1人といわれています。以前は「高齢出産」といったら30歳以上での出産のことを指していましたが、現在ではその年齢が5歳も引き上げられているんですね。
2014年の人口動態統計によると、高齢での出産は全体の26パーセントに及びます。そしてそのなかでも高齢での初産の人は全体の14.3パーセントになります。これは7人に1人という割合です。
高齢で出産するという人が意外と多い現代ですが、その背景には女性の社会進出や経済的な理由があるといわれています。また不妊により子どもになかなか恵まれず、長い不妊治療を経て出産が高齢になってしまうというケースも多いといわれています。”

40代で出産するのはリスクなのか?


40代での出産は、ハイリスクだといわれていますね。高齢になると、出産の際の体力がもたずに出産が危険になるのではないかという不安が高まります。
40代では、20代の頃と比べて体力が衰えたり、無理がきかなくなってきたと感じる人も多いことでしょう。しかし、高齢だからといって必ずしも母体にリスクがあると考えるのは、ちょっと昔の話です。現在は、高齢出産に挑む人は人一倍健康に気を使って健康的で輝いている人もたくさんいらっしゃいます。
現在は、高齢でもとても豊かな子育てをされている方もたくさんいらっしゃるのという印象です。

40代で出産する なら事前に考えておくべきこと

障害児の可能性を視野に入れる


高齢出産で事前に考えておきたいことの一つとして、障害児が生まれるリスクが高くなるということがあります。卵子の老化が障害児の生まれる原因であるという可能性が言われています。
高齢の女性の卵子は、染色体にエラーが出やすいというデメリットがあるのです。そのため、ダウン症などの障害を抱えた子供が生まれやすいといわれています。では、実際には高齢だと障害児のリスクはどのくらい上がるのでしょうか。詳しい数字を見てみましょう。
30歳では0.15パーセント、35歳では0.33パーセント、40歳では1.1パーセント、45歳では4.5パーセントというのがおおよその数字になります。35歳以降では障害児のリスクが上がりますが、全体としてみたら思っていたより低い数値であることが分かります。高齢出産では、障害児のリスクよりもむしろ流産のリスクの方が気になります。

出産後に社会復帰するなら子育ての対策を


産後、社会復帰をしたいと考える女性は多いといわれています。子育てがある程度落ち着いて職場復帰をしようと思ったら、子供を預かってくれる保育所なども探さなければなりません。
しかし実際には保育所の数が少なくて子どもの預け先が見つからないという悩みを抱えている女性も多くいらっしゃいます。例え保育所に子供を預けることができても、子供の体調不良などで職場の人に迷惑をかけてしまって嫌という人や、休みたくても休めないという意見もあります。そのような時は、ファミリーサポートや病児保育というものの利用を考えましょう。
また、適職の募集がないという問題もあります。仕事を探すなら、主婦歓迎の職場や主婦のための求人を掲載している転職サイトや派遣サイトを上手に活用しましょう。

40代で出産するメリットとデメリット

40代で出産するメリットとは


40代で出産するというのは、高齢出産ならではのメリットというのもあります。仕事の実績を積んでから出産と育児に突入できるということや、精神的、経済的なゆとりがあり安定感があるということも挙げられます。

40代で出産するデメリットとは


それに対して、40代で出産するということはやはりデメリットも多いというのが現状です。高齢出産では流産のリスクが高くなるということと、障害児のリスクが高いということがデメリットになります。また、体力が若い頃より衰えているというのがデメリットです。無事に出産できたとしても、育児が体力的な面で大変に感じるということも挙げられます。赤ちゃんの夜泣きや夜中の授乳が本当に大変だったという声を聞きます。育児に協力してくれる親も、歳をとっているので協力を得にくいというのもあります。周りを見てみると、子育てのサポートで活躍しているおじいちゃんやおばあちゃんは、50代から60代前半が多いようです。

40代の出産に参考になるブログ5つ

ブログ①「40代初産を目指す妊活ブログ」

40代初産を目指す妊活ブログというこちらのブログでは、高齢の不妊症、人工授精、体外受精、顕微授精、男性の不妊治療、そしてそれらのお金の問題から、高齢で妊娠して出産するまでが記録されているブログです。ブログの著者が2度の稽留流産を経験してから大谷クリニックを転院し、待望の妊娠、そして無事に出産した経緯が書かれています。高齢になると妊娠しにくくなり不妊治療を受けている人も大勢いらっしゃることでしょう。着床しても流産してしまい諦めたくなることもあるかもしれませんが、こちらのブログが精神的な励みと実践的なマニュアルとして支えになるのではないでしょうか。
40代初産を目指す妊活ブログ

ブログ②「40代ママ 双子育児日記!ひとりはダウンちゃん」

「40代ママ 双子育児日記!ひとりはダウンちゃん」というこちらのブログでは、高齢出産で双子を授かった人の書いているブログです。一人はダウン症の障害を抱えて生まれてきましたが、ショックを乗り越えて前向きに子育てされています。主産までの記録やダウン症の子の子育ての記録、高齢出産後の体の変化、出産育児一時金や出産手当金などのことが書かれています。出産によって発生する問題の一つにお金のことがありますが、高齢出産とはいえ上に子供がいる場合など十分な貯蓄がある状態で出産に臨めない場合もありますよね。そのようなお金の不安を軽くしてくれる制度についても紹介されています。
40代ママ 双子育児日記!ひとりはダウンちゃん

ブログ③「薬膳で妊娠しやすい体になる≪薬膳Style≫」

「薬膳で妊娠しやすい体になる≪薬膳Style≫」というブログは、44歳で結婚しすぐに自然妊娠し45歳で出産したという人が、不妊治療に頼らずに出産できる秘密は「薬膳」にあるということで薬膳を紹介してくれているブログです。妊娠中の薬膳、出産の後の薬膳、季節の薬膳、子供の薬膳、風邪の時の薬膳、薬膳レストランなど様々な薬膳についての情報が記載されています。不妊治療ではなくて、クコの実など自然の食材を使って妊娠しやすい体を作りたいという人にはとても参考になるブログではないでしょうか。
薬膳で妊娠しやすい体になる≪薬膳Style≫

ブログ④「トツキトウカ~高齢出産奮闘記~」

「トツキトウカ~高齢出産奮闘記~」というブログでは、高齢で自然妊娠した人の妊娠中の記録や出産後の子育ての記録が書かれています。妊娠中の体の変化・・・妊娠初期では肌がボロボロになったり、妊娠6ヵ月ではかなり肌の調子が良くきめ細かくなったりなどについても書かれていて、ホルモンバランスによってどのような浮き沈みがあるのかというのも分かり心構えをするうえで役に立ちます。カテゴリーで、一ヵ月ごとにまとめられているので妊娠何ヵ月にはどんな感じなのかという風に詳しく知りたいという人は覗いてみてはいかがでしょうか。
トツキトウカ~高齢出産奮闘記~

ブログ⑤「逆ダイエット日記-BMI15からの妊娠・出産-」

「逆ダイエット日記ーBMI15からの妊娠・出産ー 」というブログでは、排卵障害からの体質改善を行い、痩せすぎな体質での妊娠、帝王切開での出産について記録されています。二人目の出産を目指しての妊活についての記録も書かれています。体調の変化や、妊娠できた周期辺りにしてきた取り組みについても記録されていて、おなじく痩せすぎで太れない体質の人で妊娠を目指す人に参考になると思われる内容が書かれているブログです。
逆ダイエット日記-BMI15からの妊娠・出産-

40代の出産は幸せなこともたくさんある

40代で出産した人の声


40代で出産した人はどのような感想を持っているのでしょうか。40代で出産してよかったという声にはどのようなものがあるのかご紹介します。まずは、社会で揉まれてきた経験によって、心に余裕ができ赤ちゃんのお世話が思い通りにいかないことも多々あれど「大したことない」と思えるという声が多いです。経済的にも安定している状態で子育てができるので、精神的に余裕が持てるという人が多いみたいですね。また、出産までに紆余曲折あった分、無事に生まれてきたわが子を見るとその感動もひとしおだという感想も見られます。

40代の出産から学ぶこと


40代の出産を経験したお母さんたちから学ぶことは、自分の体をいたわってあげることも大切だということです。出産によって体力が落ちたり、産後に腰痛やひざ痛などに悩まされることもあるということなので、自分の体をいたわりつつ子育てしましょう。また、保育所の一時預かり制度や地域のファミリーサポートなど、子育てが辛い時や自分の体の不調な時に助けてくれる制度を利用するというのも大切です。お母さんが不調を抱えていたら子供のためにもなりませんから、あまり抱え込まずに頼れるところに頼ることも心がけましょう。

いかがでしたか。40代の出産は、不安なことも多々ありますがそれと同時に経済的な安定などのメリットもあり、幸せな出産をされているお母さんたちもいるということが分かりましたね。近年、高齢出産する人の割合も増えてきていますし、不妊治療に頼らずに食事や栄養的な対策方法で健康的に赤ちゃんを無事出産する人もいます。高齢出産のデメリットも踏まえたうえで、メリットにも目を向けてみてはいかがでしょうか。出産も子育ても、体が資本ですから体をいたわることを、高齢出産の方は特に心がけていきましょう。