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ずっとブームの「ヨガ・ピラティス・筋トレ」40代の私が続けられるのはどれ?

ヨガスタジオが街に増え、ピラティスは芸能人がこぞって始め、筋トレはSNSで「女性にも必須」と言われる‥。どれもずっとブームが続いていて、どれも「やった方がいい」と言われている。でも実際、40代の自分が始めて、続けられるのはどれなのか。

なんとなく気になりながら、なんとなく一歩が踏み出せないまま、月日だけが過ぎていく。そんな経験はないでしょうか。

「運動しなきゃ」という焦りと、「でも何から始めればいいかわからない」という迷いが重なると、結局何もしないまま終わる。40代の運動事情には、そういう構造的な詰まりがあります。

今回はヨガ・ピラティス・筋トレの3つを、40代目線で正直に比べてみます。

「なんとなく気になっているのに始められない」が生まれる理由


運動を始めようとするとき、20代と40代では迷い方がまったく違います。

若い頃は「とりあえずやってみる」が通用しましたが、40代になると「続けられるか」「身体に合うか」「時間を確保できるか」という現実的な問いが先に立ちます。

その慎重さは正しいのですが、同時に動き出しを遅らせる原因になっているかもしれません。

情報過多が生む運動の先送り

ヨガには「柔軟性が上がる」「メンタルが整う」という声があります。ピラティスには「インナーマッスルが鍛えられる」「姿勢が良くなる」という評判があります。筋トレには「代謝が上がる」「骨密度が保てる」という医学的な根拠もある。どれも本当のことで、どれも魅力的です。

だからこそ選べない。「どれが自分に合うかわからない」まま検索だけを続けて、体験レッスンの予約ページを開いては閉じる——そんな状態に陥りがちです。情報が多いほど、最初の一歩は遠くなります。

20代と同じやり方では続かない

もうひとつの問題は、過去の運動経験が邪魔をすることです。20代の頃に通っていたジムのペースで再開しようとして、翌日動けなくなる。学生時代の感覚で身体を動かして、思わぬところを痛める。

40代の身体は、20代と同じではありません。回復に時間がかかり、無理をすると長期間休まざるを得なくなるリスクが上がります。

「昔はできた」という記憶と「今の自分」のギャップに気づかずに始めると、挫折ではなく怪我で終わるケースもあります。何を始めるかより、どう始めるかが、40代の運動では重要なポイントです。

ヨガ・ピラティス・筋トレ——40代目線で正直に比べてみると


3つとも「良い運動」であることは間違いありません。ただ、向いている人・向いていない人、続けやすい環境・続けにくい環境は、それぞれ異なります。メリットだけでなく、デメリットも含めて整理してみます。

ヨガ

ヨガの特徴は、身体だけでなく呼吸と心にも働きかける点です。ポーズの難易度よりも「今この瞬間に集中する」という感覚が中心にあるため、「運動が苦手」「激しい動きが怖い」という人でも入りやすい傾向があります。

特に、40代以降に増えやすい肩こりや腰の張り、睡眠の浅さといった不調に対しても、継続によって変化を感じやすいと言われています。

一方で、即効性を求める人には物足りなく感じられることも。「やった感」が少なめなので、運動した達成感が欲しい人には向かないかもしれません。

また、スタジオによってインストラクターの質や雰囲気が大きく異なるため、最初のスタジオ選びが継続のカギになります。「なんか合わないな」と感じたら、場所を変えてみてもよいでしょう。そのくらいの気楽さが大切です。

ピラティス

ピラティスは、もともとリハビリのために開発された経緯があり、身体への負担が少なく、インナーマッスルを丁寧に使うことに特化しています。

産後の骨盤ケアや、慢性的な腰痛・肩こりの改善目的で始める人も多く、40代の身体の変化に対応しやすいという点では、3つの中でもっとも「医療寄り」の運動と言えるでしょう。姿勢の悪さや、体幹の弱さを自覚している人には特に効果を感じやすい傾向もあります。

ただし、正しいフォームで行わないと効果が出にくく、間違ったまま続けると逆効果になる場合もあります。動画だけで独学するよりも、最初の数回はスタジオや少人数クラスで直接指導を受ける方が、結果的に近道です。費用は3つの中でもっとも高めになりやすい点も、正直にあげておきます。

筋力トレーニング

筋トレは、40代以降の女性にとって医学的にもっとも推奨度が高い運動のひとつです。加齢とともに低下する筋肉量と骨密度を維持するためには、ある程度の負荷をかける運動が必要で、ヨガやピラティスだけでは補えない部分があります。「やせたい」よりも「健康を守る」という目的意識で始めると、長続きしやすい傾向があります。

ただし、SNSで見かけるような「細くて筋肉のついた身体」を目指すためのトレーニングは、強度も頻度も高く、40代が最初から目標にするには現実的ではありません。

まず週1〜2回、自体重を使ったシンプルな動きから始める方が、怪我なく継続できます。「かっこいい身体になるため」ではなく「10年後も動ける身体のため」という視点の切り替えが、40代の筋トレを続けるコツです。

結局、どれを選べばいい?「続く理由」から逆算する選び方


3つを比較してみると、「どれが優れているか」という答えは出ません。それよりも、「自分がなぜ続けられないのか」を先に知りましょう。続かない理由は、種目の問題よりも、選び方と始め方の問題であることがほとんどです。

「楽しいか」より「苦じゃないか」を基準にする

運動を選ぶとき、「楽しそう」を基準にする人が多いのですが、40代の継続には「苦じゃない」の方が重要な基準になります。楽しい運動は気分によって左右されます。でも「苦じゃない」運動は、気分が乗らない日でも続けられる。

「終わった後に気持ちいい」「このくらいの強度なら翌日に残らない」「通いやすい場所にある」。そんな地味な条件が揃っている運動が、結局一番続きます。

最初から「効果が高い」ものを選ぼうとせず、「ハードルが低い」ものから始めるという逆転の発想が、40代の運動選びには向いているのかもしれません。

「週1回を1年続ける」が、「週3回を1ヶ月続ける」より価値がある

40代の運動でよくある失敗は、最初に張り切りすぎることです。週3回のスタジオ予約を入れ、2週間後には行けなくなり、「また続かなかった」と自己嫌悪になる。このサイクルを何度も繰り返している人は少なくありません。

週1回を1年続けた人の身体は、週3回を1ヶ月続けた人の身体より、確実に変わっています。頻度よりも継続期間の方が、40代の身体には効きます。「週1回でも意味があるのか」という疑問を持つ方もいますが、意味は十分あります。

まずは、「やめない」ことを目標に設定する。それだけで、運動との付き合い方が変わります。

まとめ

ヨガ・ピラティス・筋トレ、どれが正解かという問いへの答えは、結局「続けられるもの」です。効果がいちばん高い運動より、自分がいちばん続けられる運動の方が、長い目で見てずっと効果が高いのは明らかです。

「なんとなく気になっている」があるなら、まず体験レッスンに一度だけ行ってみてください。申し込むことでも、続けることでもなく、一度だけ試してみること。それだけでいいです。

40代の運動は、20代のように「結果を出すため」でなくてもいい。10年後、20年後に「動ける身体でいる」ために、今日の自分が小さく動き始める。それが、続く運動の出発点になります。

 

文/AKI

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