「余裕がない」と思われると女性は引いてしまう

マッチングアプリで女性と初デートにこぎつけても、次回のデートに繋がらない…。そのような悩みを持つ男性は多いのではないのでしょうか。

マッチングアプリの初デートは、初対面の相手と1対1で会話し、好意を持ってもらい、次のデートに繋げなければいけないという、何重にもハードルの高い大変なイベントです。緊張して上手く会話がいかないことも多くあるでしょう。会話を繋げようと焦ったり、どうにか次のデートに繋げなければと食い気味になってしまうのも仕方ありません。
しかし、そうして焦っていることが伝わって「この人、余裕がないな」と思われると、女性は引いてしまい、次のデートの可能性がガクッと下がってしまいます。

ここでは、初デートで「余裕がない」と思われるパターンと、そう思われて嫌われない方法を提案していきます。これを読んだ方々が、マッチングアプリでせっかく得た初デートの機会を活かし、二回目のデートに繋げることができれば幸いです。

【1】女性がデート相手に「この人、余裕がないな」と思う3つのパターン

①一問一答のように質問をする(一つ一つの会話に広がりがない)


初デートで「とにかく会話を続けなければ」と気負ってしまう、真面目な方に多いパターンです。会話の糸口となる質問を、ひたすら相手に投げ続けてしまっていることかと思います。
相手のことを知ろうとして質問を投げかけることは非常に大事なのですが、次から次へと新しい話題に移ると、「相手と会話が盛り上がっている」と感じにくいものです。
特に女性同士の会話の多くは、一つの話題や発言に共感し合って深掘るコミュニケーションで成り立っています。そのため、会話のボールを一方的に投げ続けてしまうと、コミュニケーションの実感を持てず、「この人は、あまり人との会話に慣れていないのかな?」と、焦っている印象に繋がり、結果「余裕がなさそう」と思われてしまいます。

②元彼の話や他に会っている男の話を聞きすぎる


初デートのお相手が素敵な方だった場合、前にお付き合いをしていた男性像や、マッチングアプリで他のどんな男性と会っているのかどうかが気になることかと思います。
過去の恋愛の話をすることは、「あなたのことを交際相手として意識していますよ」というメッセージを与える、大切なプロセスと意思表示です。しかし、初デートであまりにも聞きすぎるのは「まだ会ったばかりなのに嫉妬深い人なのかな?」という不安とともに「余裕のなさ」を感じさせてしまいます。
また、マッチングアプリで会っている他の男性のことを聞きすぎるのも、他の男性に対する好戦的な印象を持たせ、「初対面からがっついている人だな」と思われてしまいます。あるいは「自分以外にマッチした相手がいないから、自分に執着しているのかな?」と思われ、やはり「余裕のなさ」を感じさせてしまうことでしょう。

③帰りのときに粘着した態度を見せる


初デートの時間が楽しかったら、別れる際に、名残惜しく感じることでしょう。しかし、「もう帰る」と言っている相手に「本当にもう帰るの?」「また会ってくれる?絶対に?」などと繰り返し聞くのはNGです。「しつこい男は嫌われる」と言いますが、初デートの別れ際はまさにそれが当てはまります。理由は、「帰りたいと言っているのに、こちらの意図を尊重してくれない人だ」と思われてしまうからにほかなりません。
そのような粘着質の態度は「帰したらもう会えないかもしれない」という不安の裏返しです。その焦りは「余裕のなさ」と合わせて「自分勝手な印象」を女性に抱かせ、結果、次のデートに繋がらないという最悪な悪循環で終わってしまいます。

【2】「余裕がない」と思われないためにできること

ここまで、初デートで男性が「余裕がない」と思われる3つのパターンを見てきました。これらを回避するためにできることを提案させていただきます。

①会話のペースに気をつける

一問一答のように質問をする方は、会話を続けることに集中しすぎて、相手のことが見えていない状態です。それは、ダイレクトに「余裕がない印象」に直結します。
避けるためには、まず「相手の様子をしっかり見る」ことが大切です。相手がどのように話しているのか確認し、相手のペースに合わせることを意識しましょう。会話の相手と同じペースで会話することは心理学用語で「ペーシング」と呼ばれ、安心感や親近感を与えるスキルです。
見るポイントは、話す速度や声の大きさ、あいづちやうなずきの頻度・タイミングです。もし、すぐにはできなくても、しっかりとお相手を見て、傾聴している姿勢は好印象ですので、ペースを合わせつつ、相手が心地よく話せるペースを探りましょう。
そうして様子を見ながら、相手が答えた内容に対して、より詳しく知るための質問を投げかけます。その結果、気持ちよく話しつつ、「自分の話をしっかり聞いてくれている」と感じさせるベースを作ることができます。そうして「余裕のある人」という印象に近づくことができるでしょう。
 

②恋愛の話は冷静に

過去の恋愛の話は、初デートで大切な話題の一つです。ただ、その話題はあくまで「自分たちが今後付き合うための、条件や認識のすり合わせ」であることを頭に留めておく必要があります。
過去の恋愛の話から、どんな人に好意を抱くのか、交際相手のどんな行為に対して嫌だと思うのか、といった、「お互いの恋愛への価値基準」を確認し、次回のデートに繋げるのかどうかの判断をするためのやり取りです。目の前にいる魅力的な女性の、過去に付き合った男性や、現在デートしている他の男性に嫉妬していては本末転倒です。
冷静に話を聞いた上で、もし話の内容に共感できる部分があれば共感して、同じ価値観であることを伝えましょう。もしくは、「そういう理由で別れたのであれば、こういうふうに歩み寄ったらうまくいくのかな」といった前向きな提案をすることも、今後の交際において、互いに歩み寄れるイメージを与え、余裕のある印象に近づくことでしょう。
 

③別れはあっさりと、約束はしっかりと

別れ際、名残惜しさや「もう会えないかもしれない」という不安をぬぐうために、デートの時間の間に、しっかり次の約束を取り付けておきましょう。次の約束の取り方のお勧めは、会話の中で出たスポットを指定して「この日はどう?」と限定的な日にちの聞き方をし、相手がYes、Noで答えられる問いかけによって相手に迷わせず、確定まで直線距離で行くことです。
「断られるかもしれない」と不安になるかもしれませんが、もしその流れで断られるなら、残念ながらそもそも後日に約束が取れる可能性は低いと思われます。
ただ、「次も行ってもいいかな」と思っている女性が、後日「やっぱり行くのやめよう」となってしまうことは非常に多いため、まずは会っている最中に約束を取り付けておき、次回も会う前提でデートを終了することをお勧めします。
そして次の約束を取り付けた上で、その日の別れ際はあえてあっさりするのが良いでしょう。別れ際の印象は、後日デートを思い出したときの記憶に大きく影響します。別れるときに、グズグズと執着せずスッキリと帰る姿勢を見せることは、相手の方に「余裕がある人だ」という印象を残すことでしょう。

【3】マッチングアプリでの女性と男性のマッチ率の差について知る

マッチングアプリ上では、多くの男性がたくさん「いいね」や「リクエスト」を送ってもマッチが成立しづらいと感じているのに対し、ほとんどの女性は「いいね」や「リクエスト」をたくさんもらった中から、自分の気に入った会員とだけマッチしたりデートに行ったりしているという、男女格差が大きいのが現実です。
マッチングアプリにおける男女別マッチング率の平均ですが、男性が10~20%なのに対し、女性が30~90%※と、状況が全く違うことが数字からもわかります。また、多くのアプリが男性は有料で、女性は無料で利用する仕組みになっています。
マッチして初デートに繋がった男性が「課金して、せっかくマッチしたんだからどうにか結果に繋げたい」という焦りが生じるのは仕方がないとも言えますが、女性側は「無料で使っているマッチングアプリだし、まずはデートに行ってみようかな」くらいのモチベーションのことも多いです。そのため、初デートに意気込む男性はまずは男女間のマッチ率の差を認識し、相手の温度感を見ながら会話を進めていくことが、デートの成功には必要だと言えるでしょう。

※「マッチングアプリ大学」

【4】まとめ


初デートで「余裕がない」と思われてしまうパターンと対策を見てきました。いかがでしたか?
マッチングアプリを利用している男性が、せっかく得た初デートの機会で、真面目に「この人と付き合いたい!」と思ったがゆえに「焦っている」「余裕がない」と思われてしまうのはもったいないですし、悔しいですよね。でもそれらは、少しの意識とテクニックで回避ができるものです。
この記事を読んだ方々が、ご提案した内容で、初デートから2回目のデートへ、ひいては交際までたどり着くことを、心から祈っております。

文/たべあずちゃんTwitter@6thaz | foriio
イラストとエッセイ漫画。マッチングアプリで知り合った男性と美味しいごはんを食べる体験漫画を不定期更新。