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たまには非現実的な過ごし方。アラフォーが試してみたい「ちょっとおかしな週末」

週末のたびに、何をしていますか。ゆっくり寝て、洗濯して、ちょっと買い物に出て、また月曜日。

そのルーティンが心地よい日もあれば、「このままでいいのかな」と妙に虚しくなる日もあるでしょう。

アラフォーになって気づいたことのひとつは、「普通」の週末を重ねるだけでは、なんとなく心が干上がっていくということ。

別に贅沢がしたいわけじゃない。ただ、たまにはちゃんとびっくりしたい。自分でも「何やってるんだろう」って笑えるような、ちょっと非現実的なことをしてみたい。

今回は、そんな気持ちにこたえる「ちょっとおかしな週末」の過ごし方を4つ集めました。滝行、深夜サウナ&あかすり、キャニオンツアー、パラグライダー。

どれも「え、私が?」と思うかもしれないけれど、だからこそ試してみる価値があるんです。

日常の雑音をまるごと流す、自然に身を委ねる体験

日々の喧騒や情報の波にさらされ続けると、心は知らないうちに張り詰めていきます。

そんなときこそ、意識的に日常から少し離れ、自然の中に身を置いてみる時間が必要です。

風や水の音、木々の揺れに耳を傾けながら過ごすひとときは、思考を静かにほどき、本来の自分を取り戻すきっかけになるでしょう。

滝行:冷たい水が、頭の中をきれいにリセットしてくれる

修行、という言葉に構えないでほしい。

滝行は今、一般向けの体験プログラムとして各地で開かれていて、参加者の多くは「なんとなく気になって」という動機で訪れる普通の人たちです。

実際に体験した人の話を聞くと、共通して出てくる言葉が「頭が空になった」というもの。滝の水を全身に受けた瞬間、仕事のこと、人間関係のこと、ぐるぐるしていた考えが一瞬で消える。

冷たさと水音の圧倒的な物理的刺激が、脳のノイズをシャットアウトしてくれます。

科学的には、冷水刺激によって交感神経が活性化し、そのあと副交感神経が優位になることでリラックス効果が生まれるとされています。いわゆる「整う」感覚に近いかもしれません。

東京近郊なら奥多摩や高尾、関西なら那智、九州なら豊前坊など、日帰りで行けるスポットが有名です。白い行衣を身にまとい、滝の前に立つ自分を想像してみてください。

それだけでもう、いつもの週末とは別の時間が始まっています。

キャニオンツアー&パラグライダー:「こわい」の先に、気持ちいいがある

キャニオンツアーとは、沢や渓谷を遡上しながら、飛び込み、滑り台のような岩場、流れに身を任せる浮遊体験などを楽しむアクティビティ。長野・山梨・栃木あたりが有名どころで、ガイド付きのプログラムなら初心者でも安全に参加できます。

面白いのは、「自分で判断して動く」場面が連続することです。目の前の岩から飛び込むかどうか、流れを読んで泳ぎ渡るか、引き返すか。日常生活では滅多に問われない、「今この瞬間、自分はどうしたいか」という問いが続く。

それがなんとも清々しい。

パラグライダーも同様です。山の斜面から助走をつけて、ふわっと浮かぶ瞬間——あれは一度経験すると、忘れられない感覚です。

怖さは確かにある。でも飛び出してしまえば、あとは空の広さしかない。

山梨の大空や長野の菅平など、初心者向けのタンデム体験(インストラクターと二人乗り)も充実しています。「地上の悩みが本当に小さく見える」という体験は、比喩ではなく実際にそうなります。

どちらも、メリットは単純明快。「こわかった、でも楽しかった」という感情の振り幅が、心のリフレッシュになります。

アラフォーになると自然と「安全圏」を選ぶようになりますが、たまにその枠をはみ出してみると、自分がまだ思ったより元気だとわかる。それが案外、一番の収穫だったりします。

夜の街に紛れ込む——都市のなかの「非日常サウナ」

仕事終わりの街に灯りがともりはじめる頃、ふと別世界に迷い込んだような感覚を味わえる場所があります。それが、都市の喧騒のなかにひっそりと存在する非日常サウナ。

ネオンや夜風に包まれながら汗を流す時間は、日常の延長でありながら、どこか現実離れした特別なひとときです。都会だからこそ出会える、新しいリセット体験をご紹介します。

深夜サウナ:ととのう、という経験をまず身体に覚えさせる

サウナブームはもう数年続いていますが、「なんとなく行けてない」という人も多い。特に、女性には「水着がいるの?」「一人で行っていいの?」というハードルがあったりするかもしれません。

でも、東京の深夜サウナはそのハードルを意外なほど低くしてくれます。たとえば、六本木や新大久保エリアには、女性一人でも入りやすいある施設が増えています。深夜0時を過ぎても営業しており、平日の終電後や週末の夜更かしにそのまま滑り込むことも可能です。

セットの流れはシンプル。サウナ(8〜12分)→水風呂(1〜2分)→外気浴(10〜15分)、これを2〜3セット。休憩のときに「ととのう」と呼ばれる感覚がやってくる。体感としては、頭がふわっとして、体が重くなって、なんとも言えない幸福感が広がる——という感じ。

あかすりをセットで頼むのもおすすめです。全身の古い角質をごっそり落としてもらうあの感覚は、「こんなに垢が出るの、私?」と笑ってしまうくらい爽快。

あかすりを受けてからのサウナは効果が倍増。施術後の肌のつるつる感は、翌朝目覚めるたびに確認したくなるほどです。

深夜の街に漂う「匿名感」が心地よい理由

深夜のサウナには、もうひとつの魅力があります。それは、そこにいる人たちが全員「ちょっと非日常」を求めてきているということ。

昼間の顔とは違う、仕事でも家族でもない「ただの自分」として、深夜の施設に滑り込む感覚。誰も自分のことを知らない。職業も年齢も関係ない。そのゆるい匿名性が、アラフォーの疲れた神経にはとても優しい。

サウナの効能は医学的にも研究が進んでいます。体温を上げることで成長ホルモンの分泌が促され、また水風呂との温度差で自律神経が整う。睡眠の質が上がった、肌の調子がよくなった、という声も聞かれます。

「整う」は気持ちの問題ではなく、ちゃんと身体の話でもあることがわかってきています。

週末の夜、深夜0時を過ぎて六本木の路地を歩き、サウナに入り、あかすりを受けて、仮眠をとって始発で帰る。それだけで、なんだかすごく冒険した気分になります。

「ちょっとおかしな週末」が教えてくれること

いつも通りの過ごし方から少しだけ外れてみる——それだけで、見える景色や感じ方は驚くほど変わります。「ちょっとおかしな週末」は、特別なことをするためのものではなく、自分の感覚をゆるやかに解きほぐすための時間です。

非日常に身を置くことで気づける、小さな発見や心の余白について考えてみませんか。

非日常に飛び込むことで、日常の見え方が変わる

滝に打たれたあとの帰り道は、同じ電車の風景がなぜか少し違って見えます。パラグライダーで空を飛んだ翌朝は、いつもより少しだけ肩が軽い。深夜サウナで「整った」翌日は、頭の回転が静かにクリアな気がする。非日常体験のあとに日常を見ると、「あれ、悪くないかも」とか「これ、意外と好きかも」という発見がある。

これは気のせいではなく、脳が新しい刺激を受けることで「環境の再評価」が起きているからだと言われています。

アラフォーは、何かと「もう若くない」という方向に思考が向きがちな年齢です。でも、体が動いて感情が動いて、ちゃんと笑って泣いて、びっくりしておく。

それが、これからの自分への一番の投資になるかもしれないません。

「選択肢がある」ことの豊かさ

今回紹介した4つの体験は、すべて一人で参加できます。グループツアーに交ざる形が多いので、一人で申し込んでも現地では自然に他の参加者と交流が生まれやすい点も大きなメリット。

「一人でこんなところに来ちゃった私、なかなかやるじゃないか」という自己肯定感は、誰かと楽しむ体験とはまた別の種類の充実感をくれます。

もちろん、気の合う友人や恋人と一緒に挑戦するのも最高です。「あのとき飛んだよね」という共有体験は、関係をぐっと深めてくれる。

週末の予定が何もない土曜日の朝、ふと「滝行、調べてみようかな」と思ったら、そのままスマホで検索してみてください。申し込みボタンを押す前から、もうちょっとわくわくしているはずです。

それが「ちょっとおかしな週末」の始まり方です。

文/AKI

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