アメリカ人彼との恋愛中によく聞かれたのが、なんでそんなに遠くの人を好きになったの?ということ。

たしかにアメリカと日本では、時差も文化も価値観もまるで違います。

でも、全然違うからこそ彼に惹かれて、自分と向き合うきっかけにもなりました。

彼との恋愛は、楽しいことばかりじゃなかったのも事実。

遠距離の寂しさに泣いたこともあったし、文化の違いに戸惑ったことも…。

でも、そんな日々の中で、自分の好きや嫌い、そして本当の自分が見えてきました。

この恋を通して私は、自分をちょっとずつ大切にできるようになりました。

今回の記事では、アメリカ人彼との国際遠距離恋愛を振り返りながら、自分らしさとは何かについてご紹介します。

恋愛で見つけた自分らしさとは?

アメリカ人彼との恋愛は、文化も価値観も、育ってきた環境も、言葉さえも違います。

日本から遠く離れたアメリカに住む彼と、時差と距離を越えて心を通わせていくのは、決して簡単なことではありませんでした。

だからこそ、自分と向き合わなければならなかったし、自分らしさを知っていないと難しい部分も多かったように思います。

ここからは、彼との恋愛で見つけた自分らしさについて書いていきます。

日本を再発見!私は日本人であることが誇らしいと思えた

彼との恋愛で、いちばん最初に変わったのは、意外にも日本に対する私の気持ちでした。

それまで私は、「日本ってちょっと息苦しい」「もっと自由に生きたい」とよく感じていました。

海外に憧れを抱いていたし、いつかは日本を離れて暮らしたい、と思うことも多々ありました。

でも、彼と一緒に過ごすうちに、日本の美しさや豊かさに改めて気づかされていきました。

 

「コンビニのおにぎり、信じられないくらい美味しい」

「人との距離感が絶妙で、心地いい」

 

彼が何気なく口にした言葉たちが、私の中に新しい視点をくれました。

それまで当たり前と思っていたものが、実はとても繊細で、丁寧で、世界に誇れる文化だったことに気づくことができました。

そして、気づけば私は日本人であることに誇り持てるようにまでなりました。

日本語で育まれた感情や言葉の美しさ、四季を愛でる感覚、人への礼儀や思いやり…。

どれも自分の中に根づいていたものが、彼の存在を通して私は自分のルーツを再発見し、誇れるように

それはとても静かで、でも確かに人生の軸が変わった瞬間でした。

忘れていた好きを思い出し、嫌なことにはNOと言えるようになった

恋愛の中で、自分の好きなことを話すのが実はすごく勇気がいることでした。

彼はよく「What makes you happy?」と聞いてきました。

そのたびに、私は一瞬固まって、何が好きだったっけ? 何が私を幸せにするんだろう?と真剣に考えこんでしまうことも…。

でも、少しずつ思い出してみると、自分の好きなことをどんどん思い出せるようになっていきました。

漫画を読む時間が、心をほっとさせてくれること、お気に入りの服を着ておしゃれを楽しむこと。

カフェで静かに本を読む時間が、何より贅沢だと感じること。

反対に「これは嫌だな」「これだけは譲れない」という気持ちにも敏感になりました。

昔の私は、相手に合わせることが優しさだと思っていたけど、それは「我慢」と紙一重だということにも気づきました。

 

「今の言い方、ちょっと傷ついたよ」

「私はそれ、ちょっと違うと思うな」

 

そんなふうに、正直な気持ちを伝えられるようになったのも、彼との関係があったから。

受け入れ合うことは、ただ合わせることじゃない。

お互いの違いを尊重しながら、自分の輪郭もはっきりと描けるようになった気がします。

ひとり時間の達人になった

国際遠距離恋愛は、とにかく待つ時間が多かったです。

会いたくてもすぐに会えないし、話したいことがあっても、時差のせいで連絡が取れない。

最初の頃は、そんな孤独に押しつぶされそうになったこともありました。

でも、「どうせひとりで過ごす時間があるなら、楽しもう」とふと思い立ちました。

そこから、私はひとり旅にハマってしまい、国内の温泉地にふらりと出かけたり、ひとりでカフェ巡りをしたり、時には、海外にもひとりで飛び出しました。

ひとりでホテルの朝食を食べる。ひとりで夜の街を歩く…。

最初は緊張したけど、いつの間にかその時間が自分を育てる時間になっていました。

人と一緒にいる楽しさも、私にとってもちろん大事。

でも、誰かといないと寂しいではなく、ひとりでも私は私の人生を楽しめるという感覚は、私を確実に強くしてくれました。

人生の舵を、自分で取るようになった

彼と出会ってからの私は、本当にいろんなことに挑戦しました。

12年間勤めていた会社を辞め、語学を学ぶために短期留学へ。

帰国後は転職し、数年後には自分の小さなビジネスもスタートさせました。

以前の私なら、「そんな不安定なこと、できるわけない」「失敗したらどうするの?」と考えていたと思います。

でも、彼と過ごす中で、自分の心の声に正直に生きたいと思うようになりました。

何か迷った時は、「それって、楽しそう?」「今の私、ワクワクしてる?」と問いかけるように。

気づけば、私は「正しさ」より「楽しさ」を軸に人生を動かせるようになりました。

私は、私でいい。この恋が教えてくれたこと

恋愛は、誰かと心を通わせることです。

でも同時に、自分を深く見つめる機会でもあります。

彼との関係を通して、私はずっと誰かと自分を比べ、「もっとこうならなきゃ」と自分を追い込んでいたことに気づきました。

SNSや周りの誰かと比べて劣等感を抱いたり、完璧を求めて疲れたりしていたこともあります。

でも今は、心の底から思う。

 

「私は私でいい」

 

誰かと比べる必要なんてない。

私には私のリズムがあって、価値観があって、世界がある。

唯一無二の存在である自分を、自分自身が「I’m proud of myself.」とちゃんと認めてあげられるようになりました。

まとめ

彼との恋は残念ながら終わってしまいました。

でも、この恋を通して出会えた本当の自分は、これからも私の中で生き続けていくと思います。

違うからこそ惹かれた恋。そして、違ったからこそ見つけた自分。

この恋に、彼に、心から「ありがとう」と言いたいです。

 

文/Miwa