今の時代、結婚式は挙げないけれど写真だけ残しておきたいと考えるカップルはかなり多い印象です。
フォトウェディングは確かに、結婚式同様に特別感のある写真が残せて、費用もリーズナブルに抑えられる魅力的な選択肢に見えます。
ただ、フォトウェディングにもいろいろあり、選ぶフォトウェディング会社によっては、写真の仕上がりに満足できなかったり、費用がかりすぎたりと、予期せぬ結果に終わることも多いのが現実です。
今回は、フォトウェディングを希望しているけれど、何を基準にフォトウェディングを選べば良いか分からずお困りの方向けに、フォトウェディングの選び方のコツについて解説していきます。
フォトウェディングを比較する際に見るべき5つのポイント
フォトウェディングを検討するときには、どうしても写真の雰囲気だけに意識が向きがち。
しかし、フォトウェディングの満足度を左右するのは写真自体の仕上がりだけではありません。
ここで、元ブライダル業界10年の経験者である筆者が、フォトウェディングを検討する際に見るべき5つのポイントについて解説していきましょう。
ポイント①衣装の選択肢がどれだけあるか
1つ目は衣装の選択肢です。
特に、格安フォトウェディングなどでは、ウェディングドレスの選択肢が驚くほど少ない場合が多々あります。
どんなに素敵な背景での撮影でも、着用するドレスが微妙だとしたら仕上がりは到底満足のいくものにはなりません。
撮影プランに含まれるウェディングドレスのラインナップが具体的にどのようなものなのか、差額を支払えば衣装の選択肢が増えるのかなど、細かにチェックしておきましょう。
ポイント②カメラマンの経験値がどの程度なのか
フォトウェディングは、撮影するカメラマンの技術レベルによってクオリティが大きく左右されます。
一流のフォトウェディングであれば、大抵カメラマンのプロフィールに経歴が記載されていることがほとんど。
逆に、一切何の経歴も書かれていない場合は、こちらから聞いてみるのもアリでしょう。
結婚式の写真やウェディングドレスの写真には、特有の撮影スキルが求められます。
花嫁さまがどの角度で撮影すると最も美しく見えるのかなど、経験値があればあるほどカメラマンは把握しているものです。
可能な限り、フォトウェディングに特化したカメラマンや、経験値の高いカメラマンに担当してもらえると安心です。
ポイント③アルバムのデザインはどのようなものが選べるのか
フォトウェディングにおいて、案外忘れられがちなのがアルバム自体のデザイン。
フォトウェディングでは、多くの場合プランにベーシックなアルバムが含まれており、このアルバムを追加料金でアップグレードするオプションなどがあります。
基本プランの料金に含まれるアルバムは、格安のプランなどの場合見た目にかなり貧相なケースが多々あります。
「え、なんか安っぽいかも」と思いアルバムをアップグレードすると、思いのほか高くなり予算を大きく超えてしまうなんてケースも珍しくありません。
プランに含まれるアルバムのデザインをきちんと確認し、仮にアップグレードするとしたらどのような選択肢がいくらほどの価格で選べるのかも把握しておくと良いでしょう。
ポイント④雨天時の対応(ロケーションフォト)
屋外ロケーションフォトの場合、どうしても心配なのがお天気。雨が降った場合にどのような対応になるのかも確認しておく必要があります。
というのも、フォトウェディングによっては「雨天時にも撮影を延期せず、雨天でも撮影できる場所にて対応する」ところも少なくないからです。
特に格安フォトウェディングなどでは、雨天時のスケジュール調整に伴う衣装手配の変更や人員調整が難しいため、雨天時の対応があまり柔軟ではないことが多々あります。事前に確認しておきましょう。
ポイント⑤データがもらえるのか否か
フォトウェディングで多くの人が勘違いしてしまうのが「データは基本ついてくるだろう」という点。
実際には、フォトウェディングで撮影したデータを納品してくれるところばかりではありません。
つまり、撮影したデータから、アルバムに使用するものだけをピックアップし、アルバムだけを納品するというケースはそれなりに多く、この場合データは全く納品されません。
案外、撮影データを別で納品してもらうとなると数万円の追加料金がかかるところがほとんど。プラン内容に「撮影データ◯カット」と記載のない場合は、完全別料金になると理解しておきましょう。
比較的価格を抑えて素敵なフォトウェディングを叶える3つのコツ
多くのカップルは、「費用をあまりかけたくないから」という理由でフォトウェディングを選んでいます。
しかし、実際しっかりこだわってフォトウェディングをするとなると、費用は軽く挙式が挙げられるくらいに膨らむことも多々あります。
というわけで、最後にフォトウェディングをハイクオリティかつリーズナブルにするための3つのコツを伝授しておきましょう。
コツ①スタジオフォトに絞って選ぶ
フォトウェディングならロケーションフォトがいい!と考える方は非常に多いです。
しかし、多くの方が「スタジオフォトはオシャレな感じにならない」という大きな勘違いをしています。
今のフォトウェディングスタジオの主流は「スタジオだからこそ撮れるオシャレな背景」を売りにしたもの。
スタジオ撮影は金額がお安いため、「ロケーション撮影をあきらめたカップルが選ぶ選択肢」のイメージが強いものの、実際のお写真はとっても素敵です。
もちろん素敵なスタジオばかりとは言いませんが、こだわりのセットを準備しているフォトウェディング専門のフォトスタジオは数多く存在します。
ぜひお近くのフォトスタジオをひとつずつチェックしてみてくださいね。
ロケーションでなく、スタジオでの撮影にするだけで、予算はかなり抑えることができます。
コツ②平日を狙う
フォトウェディングは平日プランと土日プランで金額が異なる場合がかなり多いです。
平日にお休みが取りづらいカップルもきっと多いとは思いますが、可能な限り平日プランで申し込みましょう。
フォトウェディングはたった1日で完了します。
有給休暇などをうまく使い、平日に二人ともお休みが取れるように調整を試みてくださいね。
コツ③衣装はドレス1着のみにする
フォトウェディングでは、多くの場合和装の方が洋装よりもややお高い価格設定になっています。
そのため、選ぶ衣装はウェディングドレスがおすすめです。
和装は衣装自体の価格が高くなりがちなのと、着付けなどでも洋装以上に費用がかかる傾向にあるのが理由ですね。
また、衣装の点数を増やせばその分価格は一気に上がるため、特に強いこだわりのない場合は、ウェディングドレス1着という選択が最も価格を抑えやすいと言えます。
この点も覚えておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、フォトウェディングを選ぶ際の基準と、価格を抑えてフォトウェディングを叶えるためのコツについて解説しました。
5年前、10年前と比較すると、フォトウェディングの相場価格は比較的お値打ちになっている印象を受けます。
もちろん高額で高品質なフォトウェディングはありますが、費用を抑えても素敵なお写真が残せるフォトウェディングが一気に増えています。
結婚式を挙げない選択をされる方には、ぜひフォトウェディングを検討されることをおすすめします。
せっかくの「結婚」という節目に、一生の宝物にできる素敵なウェディングフォトを残してみられてはいかがでしょう。
きっと「やってよかった!」と思えるはずですよ♪
文/mayu