コロナにより、これまで順調だった遠距離カップルがうまくいかなくなったというケースは少なくありませんが、実はコロナをきっかけにより絆が深まったカップルもたくさんいるのです。
今回は、「コロナのせいでうまくいかない」のではなく、「コロナがあったから絆が深まった」ケースに注目してみましょう。そして、「コロナのおかげで絆が深まった」と感じているカップルに共通する5つのことを紹介します。
共通点1 どんなに離れている相手であってもこまめに連絡を取り合っている
付き合っている恋人が例えば外国人だとします。コロナウィルスに関する対策の仕方は国によってさまざまで、相手の住む国によってはかなり緊迫した状況に陥っているケースもあるかと思います。このような状況では、きちんとこまめに連絡が取れていて、お互いの状況が把握できていることがとても大切です。
私のパートナーはアメリカにいますが、日本に比べると街全体の雰囲気はとても緊迫したものでした。今でこそ徐々に緩くはなっていますが、感染者も死者も多いためとても心配でした。それでも、毎日きちんと時間をとって連絡をとり、お互いの状況が正確に把握できていたので、私自身はそれほど「不安」に感じることはありませんでした。
むしろ、お互いに状況をきちんと共有するために、普段以上によくコミュニケーションをとるようにしていたのもあり、彼とは毎日一緒にいるような気持ちでいることができました。「相手の状況が分からない」となれば誰でも不安に感じるものです。きちんと密に連絡を取り合えていれば、コロナで関係が悪化するということは起こりにくいですし、逆にこれまでより関係を深めていけるケースもあるのです。
共通点2 自分の不安をぶつけるだけでなく相手を思いやることができている
コロナで関係がうまくいかなくなる理由としては、「コロナウィルスというこれまでにない目に見えぬ脅威に生活が脅かされて不安になり心に余裕がなくなる」という点が大きく関係しています。誰だって怖い思いや不安な思いをしています。それはあなたの方だけでなく、相手にしても同じことです。
遠距離恋愛がうまくいかなくなるときは大抵「どちらかが不安になり、ネガテイブな会話が多くなる」傾向が見られます。これがとても起こりやすいのが今です。「いつになったらまた相手のいるところに会いに行けるようになるのか分からなくて不安」な気持ちはあって当たり前。ですが、それを相手にぶつけてしまっても相手を困らせてしまうだけです。
コロナで世界が脅かされていても、自分中心にならずに相手を思いやることができれば、相手はきっとあなたの存在をこれまで以上に大切に思うでしょう。そしてこれまでよりもさらに大きな愛情であなたを心から愛するようになるのです。
そもそもコロナに関しては誰も正しいことは言えません。「いつになったらもう元通りになるよ」などと言える人はいないわけです。皆分からず不安なのは同じです。あなただけが不安なのではなく、相手も同じように不安な気持ちを抱えていることが理解できていれば、相手に不安や不満ばかりぶつけようなんて思いませんよね。
共通点3 コロナがあったからこそ将来の話がより明確になった
コロナで絆が深まる理由の一つに、「コロナをきっかけに将来の話を明確にできた」という点が挙げられます。これは、外国と日本の国際遠距離であっても日本国内の遠距離であっても同じことが言えます。
コロナで「会いにいけなくなる」という経験を通して、遠距離カップルたちは「こんなときに一緒にいられないことはよくないことだ」と思えるきっかけになります。「もしこの先何かが起こって同じような状況になってしまうとしたら、せめて愛する人と一緒にいたい」と思うのはとても自然なことです。
あなただけでなく、相手も同じように感じている場合もきっと多いはずです。そして、コロナをきっかけに将来の話を具体的にするようになったカップルもたくさんいます。
イタリア人の彼と遠距離恋愛をしている友人がいるのですが、早く将来の明確なプランが欲しいのに、なかなか彼の方が将来の話をしてくれないと彼女は日頃から悩んでいました。
イタリアと言えばコロナで相当な数の人たちが亡くなり、大変な被害を受けた国の一つです。そんな状況を献身的にサポートしてくれた彼女に対して、彼の方がようやく結婚の話をするようになったそうです。彼女の方は、「コロナがなかったらずっと結婚の話なんてしてくれなかったと思う」と言っていました。
このように、コロナにより考え方が変わるケースは珍しくありません。相手に愛情をもって接していれば、コロナにより恋愛関係を破滅させられる事態は回避できますし、むしろコロナによりさらに良い関係にステップアップできることもあるのです。
共通点4 相手のありがたみをより感じるきっかけになった
「コロナは大変なことだけれど、彼との関係はコロナのおかげでこれまでより良くなった」と私自身も強く感じているところがあります。家にいる時間ばかりの毎日に、楽しいことを見出すのはとても大変ですし簡単なことではありません。
特に私のように一人暮らしをしていて恋人が遠く離れた外国にいる女性であれば精神的にもダメージを受けてしまうことが多いでしょう。しかし、考えようによっては「彼がいてくれて本当に良かった」とも思えます。彼はアメリカにいるためもちろん会えませんし、まだ次にいつ会えるのかなんてわかりません。ですが、毎日楽しみに思えることが私にはあります。それは彼との電話です。お互い自由に出歩けず息が詰まる生活を強いられていても、二人で話す時間だけは楽しいですし、リラックスもできます。
コロナがなかったとしても、彼のありがたみは十分に感じているつもりでしたが、「他の日常的な出来事」がほとんどなくなってしまった状況では、彼の存在がよりありがたいものだと感じられます。
こうして私は相手に感謝と愛情をもっと表現できるようになりましたし、彼の方もそうしてくれているのがわかります。コロナは「当たり前のことがどれほどありがたいか」を思い出させてくれるきっかけでもあります。
当たり前にかかってくる彼からの毎日の電話が、これまでとは比にならないほど大切なものに思えたことで、相手の存在がいかに大切であるかを実感できました。
共通点5 そばにいることの重要性を再認識できた
結局は、遠距離恋愛のツラさは「相手に簡単に会えない」という点にあります。さらに今では、コロナで海外にいけなくなったことで、「時間とお金があっても会いに行くことができない」という非常に苦しい状況となってしまいましたね。
ただ単に寂しいと思う気持ちももちろんあると思います。ですが、それ以上に「こんなときに一緒にいられたらどれほど心強かっただろうか」と思う気持ちもあるのではないでしょうか。
コロナウィルスは、お互いの存在や一緒にいることの大切さを教えてくれています。一時的に今会えなくなっている事実にだけ目を向けるのではなく、もっと先の未来に目を向けて今後どうしたいかを考えれば、悲観的になる暇はないことに気がつくのではないでしょうか。
大切な人のそばにいることが人生においてこれほどまでに意味があると思えたことは、私には今までありませんでした。相手の存在がいかに大きく、そして大切にしなければならないものかを、コロナが教えてくれた気がします。それにより、お互いにそばにいたいと思う気持ちが強くなったケースも多くみられます。
コロナで会えない辛さは遠距離カップルの全員に共通する試練
日本にいてもアメリカにいても、ヨーロッパにいても南米にいても、どこにいたってコロナウィルスによる影響は確実にあります。遠距離恋愛をするカップルには、「いつになったらまた愛する人に会えるのか」が分からず非常に苦しい期間となってしまいましたね。
しかし、コロナで辛い思いをするのは自分だけではない!ということを覚えておかなければなりません。辛いのはあなたの愛する人も同じですし、世界中の遠距離カップルが同じように試練を与えられているのです。
そう思えることができれば、「皆頑張ってるんだし、私も強くなろう!」と前向きに考えられるのではないでしょうか。コロナは確実に収束に向かっています。完全に以前のような日常が戻るまでにはまだ時間がかかると思います。ですが、出口のないトンネルはないのです。
まとめ
「コロナの前まではうまくいっていたのに・・・」なんて恋人とうまくいかずに悩む遠距離カップルは少なくありません。コロナが世界を一変してしまったのは事実です。ですが、このことをどう捉えるかによって、あなたと恋人との関係は大きく成長する可能性を秘めています。
コロナで関係を深められるカップルに共通する最大のポイントは「常に愛をもって相手に接している」という点にあります。愛は地球を救う!なんて言葉がありましたが、まさにその通りなのではないでしょうか。
「世の中がどうであっても、常に大切な人の力になれる自分でありたい、どんなときにも相手にとっての癒しでありたい」と私は思っています。
文/mayu