大人になると、恋愛について誰かとじっくり話す機会はだんだんと減ってきます。
仕事も生活も自分のペースでこなして、毎日それなりに充実しているのに、ふとした瞬間に「心が落ち着くような恋愛をしたい」と思うことはありませんか?
そう思う反面、「うまくいかないかもしれない」「また傷つくのが怖い」 などと、一歩を踏み出せずに恋愛からしばらく遠ざかっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、少しだけ恋に臆病になっている大人の女性の心を、そっとほぐすような記事をお届けします。
35歳からの恋愛リハビリ
「私はもう恋なんてできないかもしれない…」そんなふうに思ってしまうことありませんか。
前の恋愛ではひどく傷ついて、何も手につかないほど落ち込んでしまったけど、心の傷が癒え、今はひとりでも楽しく生きているという方もきっといらっしゃるはず。
ふとした瞬間、心のどこかで「誰かと恋愛をしたい」という思いがよぎることもあるのではないでしょうか。
恋愛したい気持ちは確かにあるのに「また傷つくのが怖い」「きっとまた失敗する」などと、無意識に自分でブレーキをかけているかも。
今回の記事では、そんなあなたの心をそっとほぐして、もう一度恋をする自分を取り戻すためのステップを紹介します。
大人の女性の恋愛リハビリは、今からでも遅くありません。
あなたの中に眠っている「恋する心」を、目覚めさせましょう。
Step 1. 恋ができない理由は、誰かではなく自分かもしれない
「私を好きになってくれる人なんていない」
「35歳を過ぎて今さら恋愛なんてできない」
「40歳でまた恋愛って面倒くさいし、疲れそう」
そんな言葉が、心をよぎることはありませんか。
何気ないひとり言のようで、それは心の奥にある「もういいや」という小さなあきらめや、傷ついた経験から来る心の声かもしれません。
恋愛から少し遠ざかっていたり、過去の恋で深く傷ついた経験があると、無意識のうちに「もう二度と辛い思いはしたくない」と心を守るためのさまざまなブロックが発生します。
自分でも気づかないうちに恋愛をブロックしているかもしれませんが、それは決してあなたの弱さではありません。自分を守るための、とても自然な反応です。
でも、そのまま時間だけが過ぎていくと、「本当は誰かと一緒に笑いたい、一緒にいたい」と思っている心の声に、耳をふさぎ続けてしまうことに…。
恋愛に対するブロックを外すために、一気にどうにかしようとする必要はありません。
まずは、自分に問いかけるところから始めてみましょう。
「もう一度恋をしてみたい?」
「また、誰かと手をつないで歩いてみたい?」
「ドキドキしたり、嬉しい気持ちを共有してみたい?」
その答えがひとつでも「YES」なら、きっともう心のブロックが外れ始めているはず。
自分に「もう一度恋をしてもいいんだよ」と許可してあげることが、恋愛のリハビリを始める一歩です。
一歩を踏み出す勇気は、すでにあなたの中にちゃんとあります。
ほんの少し自分の心にスペースを開けてあげるだけで、あなたの恋する心は必ず戻ってきてくれるはずです。
Step 2. 恋に落ちるためには自分を好きになることから
恋愛は、相手との関係にばかり意識が向きがちですが、実は自分との関係が大きく影響しています。
自分のことを優先しなかったり、認めてあげられなかったりしているうちは、せっかくチャンスが来ても遠ざけてしまうことに。
逆に、自分に優しくできるようになると、相手からも自然と大切にされやすくなり、恋愛は楽しいものなんだと感じられるようになります。
たとえば、
「今日の私、ちょっといい感じだな」
「ニコニコしてる自分、好きかも」
「私のこういうところ、いいな」
こんなふうに、自分を肯定する小さな言葉を日常に増やしてみましょう。
誰かと恋に落ちるためには、まず自分を労り、自分の気持ちを最優先にすることから始まります。
Step 3. 世の中の恋愛の正解は変わってきている
若かりしころの恋愛といえば、付き合う→結婚する→家庭を築くという流れが一般的だったかもしれませんが、今はその形にとらわれる必要はありません。
たとえば、
・週末だけ会って過ごすパートナーシップ
・遠距離でも信頼し合える関係性
・結婚はせずに恋人として長く一緒にいる選択
恋愛のかたちは、人の数だけあっていいはず。二人が納得しているなら、世間一般の形に当てはめる必要はありません。
35歳からの恋は、「こうでなければいけない」を手放し、「自分たちらしくいられる自然な関係」をつくることが大切です。
Step 4. 恋愛値は人生の経験とともに更新されていく
「もう何年も恋してないなぁ…」と、不安を抱える人は少なくありません。
恋愛だけにかかわらず、社会でたくさんの経験を重ねた女性だからこそ深くてあたたかい恋ができるようになります。
年齢を重ねることで身についた、
・相手を思いやる想像力
・自分の感情を整える力
・丁寧なコミュニケーション力
これらは、大人の恋における最強のスキル。
若い頃にはなかった魅力が、さまざまな経験を重ねた今のあなたにはきっとあるはず。
そのままのあなたで、まっすぐに進んでいきましょう。
Step 5. ときめく心を意識的に取り戻す
仕事と家の往復だけの毎日では、なかなか恋愛スイッチが入らないのも当然です。
だからこそ意識的に、ときめきを感じる時間を持つことが大切。
・恋愛映画やドラマを観て、胸をキュンとさせる
・お気に入りの服を着て街を歩いてみる
・思い切ってメイクや髪型を変えてみる
恋をする前に、まずは恋ができる自分を取り戻すこと。
「綺麗になりたい」と努力したり、映画などでときめく心を思い出したりするのは、とても前向きな行動です。自分をアップデートさせるのに遠慮は要りません。
あなたの感性を刺激する習慣を少しずつ増やしていくことで、ときめきく心がきっと戻ってきます。
Step 6. 出会いは「待つ」ものではなく「行く」もの
「いい出会いがない」と言いながら、いつも同じ場所にいるばかりでは現実は何も変わりません。
待っているだけで突然向こうから恋がやってくるのは、ドラマや映画の話。
私たちが生きる現実は、まず行動することで始まります。
・趣味のコミュニティやイベントに参加してみる
・マッチングアプリを始めてみる
・会いたいと思っている人に会いに行く
無理に恋愛をスタートさせるのではなく、まずは人との関わりを増やしてみましょう。
そして、新しい縁がゆっくりと芽吹いていく過程を楽しんでみてください。
Step 7. 恋愛は誰かに認められるためにするものじゃない
「恋人がいる=価値がある」と、決めつけていませんか。
SNSで幸せそうなカップルを見かけるたびに、
「誰かに愛されていない私は、ダメなんじゃないか…」
「恋人がいない私は、何かが欠けているのかも…」
そんなふうに、自分の価値を恋愛で測ってしまった経験があるのではないでしょうか。
本当に大切なのは、誰かに愛されること以前に、あなたがあなたを認めてあげることです。
恋人がいるかどうかは、長い人生の中のたったひとつの要素であって、恋愛がすべてを決めるわけではありません。
誰かに好かれることでしか自分を認めてあげられない恋愛は、どんなに始まりが良くても、不安や執着に振り回されてしまい、気づけば苦しくなってしまいます。
一方で「私は、私のままでいいんだ」と認めてあげられると、相手への執着心や依存心がなくなり、軽い心で楽しい恋愛ができるようになります。
好きと言われたから嬉しいのではなく、「私は誰かに好きになってもらえるほど素敵な人なんだ」と自分を認められることが嬉しいこと。
内面から湧き上がる自信が、恋愛をもっと穏やかで安心できるものに変えていきます。
まとめ
恋に臆病になってしまう時期は誰にもあることです。
たとえ恋愛にブランクがあっても、年齢を重ねていても、それは決してあなたのマイナスポイントではありません。
むしろ今のあなたには、深くて温かい恋ができる力がちゃんとあります。
恋愛をしたいという心は誰かに与えてもらうものではなく、あなたの中で大切に育てていくもの。
さあ、恋する自分を取り戻していきましょう。
文/Miwa