恋愛をすると相手の存在が生きる目的のように思えてしまうことがあります。

彼の存在が自分の全てであり、毎日の元気の源であることは素晴らしいことですが、実はとても危険であるとも言えます。

今回は「恋愛依存からの脱却」をテーマに、特に30代以降の恋愛において「依存しないこと」が大切である理由についてお話しします。

「恋愛依存」とはどのような状況を言うのか

依存するという言葉の意味はわかっていても、「自分が恋愛に依存しているのかどうか」を明確に知るのは少し難しい部分もあります。

というのも、恋愛依存自体がやや曖昧で「これをやったら依存してるよ!」という明確な線引きができないからです。

ここで「相手に依存しているときの恋愛傾向」としてよく見られる行動パターンを挙げてみましょう。

当てはまるものがあれば、あなたは今「恋愛依存」の状態になっている可能性があると言えます。

  • 彼からのLINEの返信が遅いと気になって他のことができなくなる
  • 恋愛のことで悩んでいると極端に仕事が手につかなくなる
  • 休みの日の予定は彼とのデートがいつ入ってもいいように空けておく
  • 彼からの電話は極力出たいので携帯を肌身離さず持っている
  • 彼と交際し始めてから自分の趣味や友達付き合いにかける時間がほとんどなくなった

恋愛依存によくみられるのはこのような傾向です。

つまり、大きくまとめると「彼のことを最優先していて他のことをそっちのけにしてしまっている状態」「彼とのことがうまくいっていなければ精神的に不安定になる状態」です。

30代以上の女性が「恋愛依存」すると良くない3つの理由

どの年代であれ、相手に依存してしまう恋愛はあまり良いとは言えません。

ですが、30代以上になって女性が恋愛依存に陥ってしまうと、さらにそのリスクが大きくなります。

ここで、大人の恋愛においてさらに「恋愛依存」が良くない3つの理由をお話しします。

理由①依存する女は大人の男から見て魅力がない

30代の女性が恋愛する相手としては、同じくらいの年代の男性が多いでしょう。

もしかすると40代男性が相手であるケースもあるかもしれません。大人の男は「依存される」ことをよく思わないケースが多いです。

30代の女性は立派な大人です。それが、ちょっと連絡をし忘れたくらいで大騒ぎされたらどうでしょう。

彼の方も仕事や趣味で忙しくしている毎日の中で、彼女の面倒まで見ていられない、と感じるようになっても無理はありません。

彼がいなければ何もできないような女性は、男性から見て「魅力的」ではありません。

20代前半の若い女性ならまだ「可愛いから許される」かもしれませんが、30代を超えて彼にばかり頼るのは大人気ないと思われてしまうのです。

理由②依存する女と結婚したがる男は少ない

30代女性の多くは、今の恋愛の延長に結婚というゴールがあると思っているのではないでしょうか。

よほど結婚願望のない女性なら別ですが、結婚願望のある女性なら30代の今「結婚はしないだろうな」と思う相手と恋愛するとは考えにくいですよね。

となれば「結婚したい」と思わせることができる女でいることがとても大事です。

男性が結婚相手に求めるのは、「癒し」や「居心地の良さ」です。

依存している状態では、あなたが彼に「してもらってばかり」で、彼に「与えること」ができていません。結婚を目標にする場合、「与えられる女」でいなければゴールのテープを切ることは難しくなります。

理由③自分自身が精神的ダメージを受けやすくなる

30代の恋愛で相手にどっぷり依存してしまっていると、仮に恋愛がうまくいかなくなったり、最悪の場合別れてしまったりしたときに相当な精神的ダメージを受けることになります。

若い頃の失恋と30代の失恋は重みが全く違います。「これからまた相手を探して、ゼロから関係を構築していくのか・・・」と考えただけでも辛くなってしまいますよね。

恋愛に依存していなくても失恋は辛いものです。

しかし、依存している場合の失恋においては、精神を病んでしまい仕事にもいけなくなるなどの大きなダメージを引き起こすことがあります。

「彼こそ全て!」と思っているからこそ、それがなくなったときに気持ちを支えるものが他に何もなくなってしまうのです。

私って恋愛依存かも!と思ったらすぐに始める3つのこと

ここまで読んでいただいたところで、もしかするとあなたは「私、恋愛依存してるかも」と思ったかもしれません。

実際、自分では気付かなくても恋愛依存してしまっているケースはとても多く、気付かないからこそ悪化してしまうことも少なくありません。

ここでもし少しでも「依存しているかも」と思ったら、今すぐに次の3つのことを始めてください。

これらは、私自身が実際に意識してためした経験があり、とても効果があったと実感した方法です。

難しいことは何もありませんのでご安心くださいね!

その①携帯を見ない時間を作る

私の場合、当時の彼とは遠距離恋愛をしていたのもあり、彼からの連絡ばかりを待ってしまう癖がついてしまっていました。寝ても覚めても携帯が気になり、お風呂にまで携帯を持ち込む始末・・・。もちろん彼からの電話はすぐに出ていましたし、LINEもすぐに返していました。

少しでも彼から連絡が来ないときには心ここにあらず、ソワソワしてしまい仕事も手につかずミスばかり・・・。

この時の私はすでに30代前半のいい大人です。周りからは「恋愛至上主義だよね」と言われることもありましたが、特に気にしていませんでした。

でも、彼からの連絡ばかりに意識を向けて毎日を過ごすのは楽ではありません。今思えば、何がそんなに気になっていたんだろうと思いますが、あの頃の自分は本当に彼からの連絡に依存していたのです。

強制的に携帯を見られない状況にするのがコツ!

「携帯を見ない時間を作る」ことは、とても効果的です。なぜならその間は彼からのLINEを振り返ったり、要らぬメッセージを送ってしまったりすることがないからです。

携帯を見ない時間を作るには、「携帯が見れなくなる」状況を作るのがおすすめです。

例えばランニングに行ったりサイクリングをしたりするのもいいですね。

携帯を見ない時間を作ることで、少しずつ「携帯依存」を改善していくことができます。そして携帯依存を改善できれば、恋愛依存の改善にも繋がりますよ!

その②彼からの誘いを待たず自分の予定を優先する

私の友人は付き合って5年ほどになる彼と同棲しているのですが、「恋愛依存」を自覚していてどうにか改善したいと言っていました。

同棲しているのにかかわらず「一緒にいられる時間が少ない」と言い、彼女の予定は全て彼に合わせていたのです。

彼女は休みの日に友人と出かけることは一切せず、彼と過ごすために常に予定を空けています。私が誘っても「週末は無理」の一点張りでした。

しかし彼の方はというと、友人と飲みに行ったり釣りに行ったりで彼女と過ごさないことも多々あったのです。彼女は当然それをよく思わず文句を言い、そのことが原因で頻繁に喧嘩をしていました。

自分の時間は自分のために使う!時間を無駄にしないこと!

彼の予定がどうなるか分からないのにかかわらず、自分の予定を常に彼のために空けておくことはあまり合理的ではありません。

この場合、彼女も自分の予定や自分がやりたいことに時間を使う方が余程良いです。彼と過ごす時間を取るのは大事ですが、自分が楽しい休日を過ごすことだって同じくらい大切です。

自分の予定を入れて休日を彼なしで楽しむことに慣れてくると、次第に彼に対する依存の度合いも改善されていきます。

彼の方も毎回休日に友人との予定を立てるたびに、彼女に文句を言われていたのでは気分が悪かったでしょう。

その友人は今同じ彼と結婚して夫婦になりましたが、「あの時あのままだったら結婚できてなかったと思う」と言っています。

その③趣味を持ちそれに打ち込む

恋愛依存の状態に陥ると、自分が何をしているときに幸せだと思うのか、楽しいと思うのかが分からなくなることがあります。

彼と付き合う前、あなたはどのようにフリーな時間を楽しんでいたのか思い出してみてください。

「そう言えばあんな趣味があったなぁ」と思い当たることがいくつか出てくる人もいるでしょう。

一人の時間に自分が楽しみにしていたことは、あなたの趣味や好きなことの一つです。彼と付き合っていても、それらを全てやめてしまう必要は一切ありません。

彼を優先するあまりに、自分自身が楽しめることをそっちのけにしてしまうのはおすすめできません。

なぜなら、「私は好きなことも全部やめてあなたとの時間を最優先しているのに、あなたはなぜそうしてくれないのよ」という不満に繋がりやすくなるからです。

「趣味=彼氏」てはなく他の「やりたいこと」に目を向けること!

彼が友達との時間や趣味の時間を楽しんでいようと、あなたにはあなたの楽しみがあれば全く気になりません。

それどころか「ちょうどよかった!私も久しぶりに趣味の○○を存分にやりたかったのよ!」とさえ思えることだってあります。彼は彼で、あなたはあなたでそれぞれに別々の楽しみを持つことはとても良いことです。

自分の趣味や好きなことを思い出してぜひそれを再開してみてください!

彼に甘えることと依存することの決定的な違いとは

30代にもなると、結婚のことも頭をよぎり出産のタイムリミットのことも脳裏をかすめます。そして、今付き合っている大好きな彼のことを手放したくないという思いが強くなり、彼の存在に依存してしまうケースは珍しくありません。

依存することと甘えることはよく混同されがちですが、この2つの決定的な違いは「自分の幸せに自分で責任を持っているか否か」にあります。

自分の足でしっかり歩いているけれど彼に寄りかかりたいのが「甘え」

ちょっと彼に優しくしてもらいたい、甘えたい、と思う時があるのは至って自然なことです。

男性は女性に甘えられることを嫌がったりしません。甘えるというのは大人になるにつれて「良くないこと」のように思われがちですが、そうではありません。

疲れたときに、彼に甘えたり優しくしてもらおうとしたりするのは愛情表現のひとつであり、依存ではありません。

甘えるという行為は、「彼に全てを任せて面倒を見てもらおう」としているのではなく、「自分の足で歩くけれど、疲れたらちょっと手を貸してもらう」だけのこと。依存とは似ても似つかないものです。

自分の足で歩くのをやめて、彼におんぶされている状態が「依存」

「自分が幸せになるには、彼に幸せにしてもらう他ない」と考えるのが依存です。

この状態では、女性は自分の足で歩くことを放棄してしまっています。彼がいるから幸せだと思うのは良いことですが、彼がいなくては自分の人生はお先真っ暗!となってしまうと良くありません。

自分が何をすれば楽しいと感じるのか、幸せだなと感じるのかをきちんと理解し「自分で自分を幸せにできる強さ」があれば「依存状態」にはならないのです。

こうならないためにも、先ほどお伝えした3つのことをスタートさせる必要があるのです。

まとめ

30代の女性がいつまでも自信に満ち溢れ、幸せな毎日を送るために必要なのは、「素敵な彼氏」ではありません。

まずは自分自身の幸せが何かを理解し、自分の手で自分を幸せにすることができている状態を作りましょう。その土台があれば恋愛に依存することはまずありません。

男性に愛される女性は「甘えてくるけれど、自分ひとりでもちゃんと歩いていくことができる自立した女性」です。

これからの彼との関係をより良いものにしていくためにも、依存傾向がある方はしっかりと改善していくことをおすすめします!その方があなた自身がハッピーでいられますよ。

 

 

 

文/mayu Twitter@webwritermayu