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42歳バツイチが語る|15歳年下への想いと葛藤とは

「年の差なんて関係ない」

そう言い切れたら、どんなに楽でしょう。

今回お話を聞いたのは、都内の総合商社で働く結美さん(仮名・42歳)。
離婚を経験し、仕事にも私生活にも充実感を持ち始めた矢先、15歳年下の男性に惹かれている自分に気づいたといいます。

年齢差、バツイチという立場、周囲の目。
さまざまな葛藤を抱えながらも、その感情に向き合おうとする彼女の言葉には、多くの大人の女性が共感できるリアリティがありました。

出会いは仕事の現場——気づけば意識していました

15歳という年齢差。世間的には「大きい」と言われる数字です。
結美さん自身も、最初はまさか自分がそんな年下の男性を好きになるとは思っていなかったそうです。

最初は「頼もしい後輩」でした

——彼との出会いは?

「広告代理店の担当者として、半年前にプロジェクトに加わったんです。
27歳って聞いた時は正直『若いな』くらいにしか思っていなくて。
でも、仕事ぶりがすごく丁寧で、私が忙しい時にさりげなくサポートしてくれたり、提案も的確だったり。『この子、できるな』って思っていました」

——それが、いつから意識し始めたんですか?

「プロジェクトが佳境に入った時期に、二人で遅くまで残業することが増えて。疲れた顔してる私に『大丈夫ですか』って差し入れを持ってきてくれたり、冗談を言って笑わせてくれたり。
そういう優しさに触れるうちに、気づいたら彼のことばかり考えている自分がいました。

『これ、好きってことだよね』って認めたくなかったんですけど

年齢差を意識した瞬間

——年齢差は最初から気になっていましたか?

「気にしないようにしていたんですけど、彼が同世代の女性社員と楽しそうに話しているのを見た時、『ああ、私とは世代が違うんだな』って痛感しました。

彼女たちは20代半ば。話している内容も、流行っている音楽も、SNSの使い方も、全部違う。
『私なんかじゃ釣り合わない』って、急に現実に引き戻された感じでした

バツイチという過去も重くのしかかります

——離婚歴があることも、葛藤の一つですか?

「そうですね。元夫とは5年前に別れて、今は完全に吹っ切れているんですけど、やっぱり『失敗した経験がある』っていうのは、自分の中で大きいんです。

もし彼と付き合うことになっても、『バツイチの年上女性』っていうレッテルを彼に背負わせることになるんじゃないかって。

彼はまだ結婚もしていないし、これから色んな人と出会う可能性があるのに、私なんかでいいのかなって思っちゃうんです。
好意を抱かれているかもわからないのに、こんなことを考えている自分もイタイなと思います(苦笑)」

「好き」と「あきらめ」の間で揺れる日々

感情を自覚してから、結美さんは自分の気持ちをどう扱っていいかわからず、葛藤の日々を送っているそうです。
ここでは、その揺れ動く心境を語ってもらいました。

「好き」という感情を否定したくなります

——素直に好きだと思えないんですね?

「思えないんです。『42歳のバツイチが27歳を好きになるなんて、おこがましい』って、自分で自分を責めてしまって。
友達に相談したら『年齢なんて関係ないよ』って言ってくれたんですけど、それって綺麗ごとだなって。
実際、世間は年上女性と年下男性のカップルに厳しいじゃないですか」

——具体的にどんな目が気になりますか?

『若い男の子狙ってる痛い女』とか思われるんじゃないかって。
SNSとか見ていても、年の差カップルに対して辛辣なコメントをしている人、結構いるんですよね。

『男が年上ならいいけど、女が年上はキツい』みたいな。そういうのを見ると、やっぱり私の気持ちって非常識というか…世間的にはヤバいのかなって思ってしまいます」

彼の反応が読めない不安

——彼からのアプローチはありますか?

「それがよくわからなくて。優しいんですけど、それが仕事仲間としての優しさなのか、それとも……って考えてしまいます。

この前、二人で飲みに行った時も、すごく楽しかったんですけど、帰り際に『また誘ってくださいね』って言われて。『誘ってください』ってことは、向こうからは誘ってこないってこと?とか、深読みしてしまって」

——自分から気持ちを伝えようとは?

「怖くて無理です。彼に引かれるのが一番イヤ。今の関係も壊れてしまうし、仕事でも気まずくなる。
だから、この気持ちは心の中にしまっておくしかないのかなって

あきらめるべきか、信じるべきか

——この恋、あきらめようと思ったことはありますか?

「毎日のように思います。『もう考えるのやめよう』って決めても、彼からメッセージが来ると嬉しくなってしまう自分がいて。
正直、苦しいですね。でも同時に、こんなに誰かを好きになれるなんて、離婚してからは思ってもみなかったことで。
この感情自体は、大切にしたいとも思うんです」

周囲の反応と社会の目——年の差恋愛へのジャッジ


年の差恋愛、特に女性が年上の場合、周囲の反応は必ずしも温かいものばかりではありません。
結美さんも、そうした社会の目を強く意識しているといいます。

友人たちの反応は二分されました

——周りに相談した時の反応はどうでしたか?

「友達によって全然違いましたね。『いいじゃん、応援するよ!』って言ってくれる子もいれば、『やめといた方がいいんじゃない?』って心配してくれる子もいて。

特に同世代の友達は現実的で、『15歳差って、将来のこと考えたら厳しいよ』って。
確かに、私が50歳の時、彼はまだ35歳。そう考えると、色々と不安になります」

「女性が年上」へのダブルスタンダード

——男性が年上なら許されるのに、という思いはありますか?

「すごくあります。男性が42歳で、27歳の女性と付き合っていても、そんなに批判されないじゃないですか。
でも逆だと、『若い男を捕まえている』みたいな言われ方をする。
このダブルスタンダードって、すごく理不尽だと思います。でも、それが現実なんだって、頭ではわかっているんです」

彼の家族や友人からの目も気になります

——もし付き合ったとして、彼の周りの反応も心配ですか?

「それが一番怖いかもしれません。彼の親が知ったら、『息子に何してるんだ』って思われそうだし、彼の友達からも『えー、15歳上?』みたいな反応をされるんじゃないかって。
彼自身がどう思うかより、周りがどう思うかの方が気になってしまうんです。
だから、最初から何もない方がいいのかなって」

それでも消えない想い——この恋の行方は

葛藤を抱えながらも、結美さんの中で彼への想いは日に日に大きくなっています。
最後に、これからどうしたいのか、率直な気持ちを聞いてみました。

年齢を理由にあきらめたくない気持ち

——今、一番素直な気持ちは?

「好きです。すごく好き。彼と話している時間が一番幸せで、彼の笑顔を見るだけで頑張れる。
でも同時に、『これは叶わない恋なんだろうな』っていうあきらめもあって。
矛盾していますよね。年齢を理由にあきらめるのは嫌だけど、年齢差がある以上、現実的に考えなきゃいけないことも多くて」

もし彼も同じ気持ちだったら

——もし彼からアプローチされたら?

「それはもう、嬉しいに決まっています。でも、すぐにOKできるかっていうと……。ちゃんと話し合わなきゃいけないことがたくさんあると思うんです。年齢差のこと、将来のこと、周りの目のこと。
彼がそれを全部わかった上で『それでも一緒にいたい』って言ってくれるなら、私も覚悟を決めたい。
でも、そんなドラマや小説みたいな都合のいい展開、ないですよね(笑……泣)」

この経験から学んだこと

——最後に、この恋を通じて感じていることは?

「40代になっても、こんなに人を好きになれるんだなって。それが一番の発見でした。
離婚してから『もう恋愛はいいかな』って思っていたんですけど、こうやってドキドキできる自分がまだいるんだって。
たとえこの恋が実らなくても、この感情自体には価値があると思いたいです。

苦しいけど、嫌いじゃない。そんな気持ちですね」

おわりに

結美さんのお話を聞いて感じたのは、年の差恋愛の難しさと、それでも消えない純粋な想いの強さでした。

年齢差、バツイチという立場、周囲の目。
さまざまな障壁があっても、「好き」という感情に嘘はつけません。
それは、何歳になっても変わらない、人間の本質的な部分なのかもしれません。

社会はまだ、女性が年上のカップルに対して寛容とは言えません。
でも、本当に大切なのは、周りがどう思うかではなく、二人がどう感じているか。
そして、お互いを尊重し合える関係を築けるかどうかなのではないでしょうか。

結美さんのこの恋がどんな結末を迎えるかはまだわかりません。
でも、一つだけ確かなのは、彼女が自分の感情に正直に向き合おうとしているということです。
それ自体が、とても勇気のいることだと思います。

年齢なんて、ただの数字。
そう言い切れる日が、いつか来ることを願いたいですね。

 

文/AKI

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