最近増えてきたのが熟年離婚。子どもを育て上げてから別れるスタイルですが、当然、それに伴って増えているのが熟年結婚です。出会いの場もたくさんあるので、いくつになっても結婚出来るというのは嬉しいですね。ただ、熟年結婚にはトラブルも多く、結婚して早々に離婚するカップルも多いと言われています。以下では、熟年結婚の問題と対策をまとめていますので参考にして頂ければと思います。

熟年の再婚率

熟年の再婚率ってどれくらい?

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日本人の離婚率は3組に1組と言われており、昔に比べて増加の傾向にあります。なので、離婚しても十分に再婚できる可能性があるわけです。しかも、50代以降の再婚率は平成27年度で約2割と、年々確実に増えているのです。
引用元:国立社会保障・人口問題研究所

熟年の再婚と婚活ブーム

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離婚しても再婚を考える人が多いのは、年齢を重ねることによる金銭的な生活不安や寂しさ、生きがいなど、自分の人生を考え直すことがきっかけになっているのでしょう。今度こそ人生の伴侶を見つけて幸せになりたい、最期まで寄り添えるパートナーが欲しいと思うのは、人間であれば当然のことですよね。恋愛は死ぬまでできること。50代以降を対象とした婚活パーティーも日々開催されています。人生を諦めることなく、楽しんでほしいと思います。
そんな中、近年50代以降の出会いの場が増えてきています。そう熟婚ブーム。パーティーやお見合い、ツアー、イベント・・・検索すれば、毎日何かしら全国各地で開催されています。

熟年で再婚する際のメリットとデメリットは?

熟年で再婚するメリットとは

Mature couple planning vacation trip with map and laptop
熟年で再婚することのメリットは、精神的な安心感やときめきをまた味わえることが大きいといえます。何十年も夫婦で過ごしてきたカップルでは絶対に味わえない幸せだからです。もちろん、その他にも、実生活上でのメリットは多々ありますので、以下でまとめてみたいと思います。

  1. 「失敗」を学んでいるため、自分の弱点を克服した幸せな結婚生活が送れる
  2. 人生経験を積んでいるので、波風の少ない結婚生活を送れる
  3. ときめきをまた1から味わえる
  4. セックスが出来る
  5. 精神的な支えが得られる
  6. 経済的に豊かになる
  7. 理想の老後(デート、ドライブ、別荘etc)が送れる
  8. 健康管理が出来る

何十年も結婚生活を続けてきた夫婦では決して出来ない・味わえないことがたくさんありますよね。それは、頑張ってきたあなたへのご褒美なのかもしれません。

再婚のデメリットは環境次第

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前の配偶者との間に子どもがいる場合は、関係の複雑化や養育費などの問題など、デメリットも実はたくさんあります。メリットとデメリットを天秤にかけ、焦らずに相手をゆっくり見極めてから結婚をすることをおススメします。次に結婚するのであれば絶対に幸せになりたい!そう思うのであれば尚更、一呼吸おいて考える時間を作りましょう。デメリットとしては、以下のようなことがあります。

  • お互いに自分のライフスタイルがあるため、なかなか妥協・譲歩出来ず、喧嘩になる
  • お互いの親の介護
  • 遺産相続で家族間で大もめ
  • 比較的短い交際期間で結婚すると、こんなはずじゃなかったが多い
  • 相手及び自分の子どもとの関係がぎくしゃくする
  • 周囲からの目

熟年で再婚するときにありがちな落とし穴

相続トラブル

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ある程度資産がある相手に限らず、熟年結婚のトラブルのトップにあがってくるのが相続の問題。遺産相続でもめるケースは本当に多いので注意が必要です。というのも、再婚してパートナーが出来ればその人に2分の1が相続されるため、子どもが納得せずにもめるケース、パートナーの親の相続分に関してパートナーの親族ともめるケースなど、あらゆる方向から問題が勃発するからです。後から来た人に巨額な遺産をもっていかれてたまるか、と親族は思ってしまうのです。
予めそれぞれの家族も交えて話し合っておくなど、対策を講じておけば問題ないのですが、なかなか出来ないのが現実のようです。

お墓の問題

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配偶者と死別後に再婚したケースで多い問題です。こちらも、熟年結婚のトラブルのトップ2といっても過言ではありません。どこのお墓に納骨するかを定めた法律・規則はありません。前妻と後妻が同じ墓に入るということは事実上は可能なのです。
しかし、後妻が嫌がる、子どもが嫌がるなどで、相続と並んで2大トラブルになっているのです。なので、パートナーだけでなく、それぞれの家族と十分に話し合い、納得した上で結婚を検討する必要があります。

熟年で再婚する人が確認すべきポイント5つ

ポイント1「離婚の原因」

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これが1番大切なのではないでしょうか。DV、モラハラ、浮気、甲斐性なし・・・だったら、確実にアウトですよね。大切な時間と心を無駄にしないように、出会ったらすぐに確認するべきポイント。ですが、そのような場合、本当の離婚原因を隠そうとする人が多いのも事実。そのため、焦って結婚するのではなく、時間をかけて昼の顔と夜の顔、ベッドでの顔すべてをチェックするべきなのです。
あとは、友達や家族を交えた交際をするのも良いかもしれません。仲良くなってから、コッソリ聞いてみることが出来ます。

ポイント2「ライフスタイル」

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もう何十年も一人暮らしや前妻との同居生活を送っていた者同士なので、ライフスタイルやライフサイクルが固まってしまっています。起床・就寝時間、掃除の仕方、休日の過ごし方、食べ物・味の好み・・・。20代くらいであれば、お互いに譲歩し合えたかもしれませんが、50を過ぎるとなかなか難しいようです。特に男性。
そのため、結婚を考えるのであれば、予め何度も何度もお泊りをしたり、事実婚状態になってみたり、念入りなチェックを行う必要があるのです。

ポイント3「健康状態」

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結婚して早々にパートナーの看護、介護だなんて嫌ですよね。(笑)だから、予め疾患がないかどうかチェックするのです。パートナーだけでなく、その両親や親族についても確認しておきましょう。結婚早々に何人も介護していたら、甘い幸せな新婚生活なんて送れるはずがありません。
それでも好きだから頑張れる!で乗り切れるのは若いうちだけ。50を過ぎればどんどん体力もなくなっていきますので、うまくいかないことが多いです。

ポイント4「子ども」

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子どもを持つかどうか、予めお互いの意思を確認し合い、結論を出しておきましょう。40・50代になっても子どもを持つ夫婦は増えてきています。が、「気持ち」だけでなく、お互いの価値観、子どもの将来、自分たちの健康状態なども加味して、何度も考えて、話し合っておくとより幸せな結婚生活が送れると思います。
ある程度の年齢になると何かしら疾患のある子どもが生まれてくる確率が高まりますので、それでも彼と頑張っていけるか、彼に介護が必要になっても頑張っていけるか、がポイントです。

ポイント5「金銭感覚」

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離婚の原因のトップ5に入るのが金銭感覚の不一致。そのため、二度と失敗しないように、予めお互いの金銭感覚を確かめ合い、妥協点を見出しておくと良いでしょう。老後のための貯金の仕方、老後の過ごし方、日々の生活でどこにお金をかけるか、ギャンブルはするか、お小遣いはどれくらいか・・・。
結構この話し合いをすると精神がすり減りますが(お互いに譲れない点が多々あるので)、幸せな結婚生活のためと思って、必ず結婚前に調整してほしいと思います。

熟年再婚で幸せをつかむ

熟年で再婚する場合の結婚式はどうしてる?

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人によって様々ですが、再婚であることや年齢を考慮し、親しい友人や知人と小規模で行う、写真だけ撮る、ひっそりと2人だけで挙式というカップルが多いようです。ただ、せっかく巡り合えたパートナーですので、悔いの残らないようにしてくださいね。
ある程度お金もあると思いますので、2人でひっそりと、ドレスとタキシードを着て海外ウエディングなんていうのも素敵ですよ。

熟年で再婚した夫婦の生活ってどんなもの?

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過去の結婚で学んだことを生かし、自分の悪かったところは反省し、お互いを尊重した結婚生活が送れているようです。また、新婚ですから、いってきますのチュウやあーんといったイチャイチャ、夜の求め合いなども出来るという、熟年再婚ならではの幸せが味わえます。お出かけするときも手をつないだり出来るなんて、嬉しいですよね!
ただ、また赤の他人の同居からスタートするのですから、喧嘩やルール決め、話し合いの場が多くもなります。そこはときめきの代償ということで頑張りましょう。

子どもがいるから、また恋愛をするのは疲れるから、もう歳だし恋愛も結婚も出来るわけがないから、そう思われている方は多いと思います。しかし、実際の再婚率というデータを見ても、社会の環境を見ても、十分に恋愛・結婚出来る環境が整っているのです。実際、50代以降を対象とした婚活パーティーやイベントが全国各地で催されていますよね。
それに、熟年結婚だから味わえる幸せがたくさんあります。熟年結婚だからうまくいくことがたくさんあります。
結婚前にお互い素直に確認し合っておけば、世間で言われているほどの問題は起きません。焦らないで、結婚前の期間を大切にしてみてください。最低1年間は交際期間を設けると良いかもしれません。