子連れの再婚の場合一般的な再婚と異なりパートナー以外にお子様の理解も必要となってきます。そこで今回は、子連れ再婚の実態や子連れ再婚の注意点、子連れ再婚を成功させるためのコツについてご紹介いたします。

子連れ再婚の実態とは

離婚率の高い日本では子連れの再婚者も増えている

日本の離婚室は、世界主要国の離婚率の中でも6位を誇り、夫婦の3組に1組といわれています。さらに、このまま増加し続けるとアメリカの2組に1組に並ぶ多さになるのではないかと言われています。また、同時に日本で結婚する夫婦は70万組と言われていますが、その中の4分の1ほどの人数の方々はどちらか、あるいは両方が再婚者であると言われています。離婚の数が増えると同時に再婚の率も増えているという結果が分かります。そこには、もちろん子どもを連れた配偶者との再婚も考えられます。

4組に1組は再婚

今や結婚をするカップルの4組に1組は再婚者同士あるいは、再婚者との結婚であると言われています。さらに、同時に1人親の恋愛についても論議がされるようになってきました。子連れの再婚も増加しています。子連れの再婚には様々な立場があり、互いに子連れで再婚する場合もあれば、どちらか片方に連れ子のいる再婚も考えられます。中には、入籍までいたっていないカップルがいたり、前の夫と妻との関係が離婚によるものなのか死別なのか、また連れ子のお子様の年齢によっても子連れ再婚の立場は変わってくるようです。

子連れ再婚が増えた背景とは

理由①経済的な理由

今や、全国のひとり親家庭の数は140万世帯を超えており現在も増加しづけていると言われています。離婚するという事も珍しくなくなり、シングルマザーやシングルファザーであることを隠さずにいえる時代が来ていると言えます。特にシングルマザーの方はこれまで結婚生活において専業主婦であったという事もあり子育てに従って一度仕事を辞めている方も多く、再就職も厳しく経済的に不安定な方も多いです。そこで、シングルマザーの方に経済的に安定した経済力のある男性が人気であるようで、その様な方と出会い再婚されるというケースが増えてきているようです。

理由②子育てや家事の分担

シングルマザーやシングルファザーの方どちらともにいえる事ですが、働きながら子育てをすることは決して簡単な事ではありません。たまには、お子様が病気やケガになられてしまい、仕事を途中で抜け出してしまったり困難がたくさんあります。その様な時に、互いに支え合うことのできる家族として配偶者と暮らせば、子育てや家事への負担も少し軽減され心の余裕がでてきます。その様な理由から、子ども好きで子連れのお子様に対して理解を占めてくれる男性や女性がパートナーとして選ばれるようです。

子連れ再婚の成功と失敗とは

子連れ再婚には失敗や後悔した例もある

子連れ再婚にはメリットも多くありますが、同時に失敗や後悔した例もあります。例えば、離婚後妻の方が実家の母親に頼りすぎてしまい再婚相手よりも実家に頼りすぎてしまい夫が疲れてしまうことがあります。また、男女ともに過去にとらわれてしまい前の夫や妻のように暴力をふるわないか、浮気をしないかなどの不安を持つ場合もあるようです。その他、子どもの対応に不満を感じる事もあるようです。特に、シングルマザーの方が夫に対し子どもに愛情を注いでほしいと思えばそれが負担となりることもあるようです。子どもに関する問題はナイーブですが、家族になるまでには長い時間が必要なようです。

子連れ再婚を幸せなものにできるかは自分次第

以上のようなマイナスな部分のある子連れ再婚ですが、子連れの再婚を幸せにできるのは自分次第です。子連れ再婚の最も大切な事は子育てに関するこれまでの経由をしっかりと再婚相手に話す事です。子どもの性格や親子でのこれまでの習慣などはパートナーにも理解してもらい、子どもの環境の変化を大きく変えすぎずリラックスした中で家族が増えた環境を作る事が大切です。さらに、前の夫や妻と別れた原因などを包み隠さず話し、不安なことは互いに話し合い家族になる前に約束を決めることも大切です。子連れ再婚の場合は、子どもとパートナーとの関係にも悩み、またパートナー同士の信頼関係も作り上げるので多くの苦労がありますが、互いに歩み寄ろうとする気持ちがあれば乗り越えれるのではないでしょうか。

子連れ再婚で気をつけたいこと5つ

気をつけたいこと①「子どものペースを守る事」

子連れ再婚をするにあたって、どのような年齢のお子様であっても新しい暮らしの変化や親の変化にナイーブになってしまいます。ここで大切なのは、焦らずに子どもが再婚相手に馴染むまで待つという事です。人と人との間に信頼関係をつくるまでには、たくさん会話して様々な活動をして喧嘩もして様々な出来事の中で出来上がります。子どもにも再婚相手との関係を作るまでには様々な経験が必要です。子連れを考えている1人親の方はパートナーと自身のお子様との関係を焦らずあたたかく見守ってください。

気をつけたいこと②「結婚前に準備期間を設ける」

子連れ再婚をする前には、結婚前のカップルが同棲するようにお試し期間を申しける事も大切です。実際にお子様も交えて一緒に長い時間を過ごしてみれば、短いデートでは見せることのない再婚相手の一面を見ることができるかもしれません。例えば、子どもが悪いことを時にどのように叱るかということやどれほど子育てに時間をかけてくれるのか気になる所です。そこで、この人とならやっていけると確信した際に結婚まで進めるのはいかがでしょうか。

気をつけたいこと③「子どもに比べさせない」

お子様はどうしても本当のお父さんやお母さんである元夫や元妻の事を再婚相手と比べてしまいがちです。特に、不満などがある際に比べてしまうことがあります。そして、そのようなお子様の想いは本心でもあります。そのような発言をしてしまった場合にはまずお子様にそのような発言をした経緯を聞きお子様の中にあるわだかまりを聞きましょう。そして、そのような発言をすることでパートナーを傷つけてしまう事もあるのでそのようなお子様の発言をパートナーに聞かせず、お子様の不満を感謝の気持ちも込めて伝える事も大切なのではないでしょうか。

気をつけたいこと④「元夫・妻の悪口を言わない」

新しいパートナーには前回の離婚の事を同情してもらうために悪口を言う方も多いかもしれません。しかし、お子様にとっては本当の父親や母親の悪口を言われる事は耐え難く辛い事でもあります。お子様を傷つけないためにもそのような発言をしないようにしましょう。また、新しいパートナーにとって元夫や妻の悪口は聞きたくない物であり、さらに悪口を聞くと自分の事を棚に上げて話しているように聞こえてしまいます。そのような誤解を招く事にもなるので注意したいです。

気をつけたいこと⑤「相手の子どもの事も自分の子どもと同じ対応を」

子連れ同士で結婚した場合、特に相手の子どもも自分の子どものように受け入れる事は難しいです。互いに互いの事を知り受け入れるまでには長い時間がかかります。連れ後の場合、パートナーに対して不信感があり拒絶することもあります。しかし、そのような時でも、自分の子どもと変わることなく積極的に歩み寄る事は大切です。ご自身のお子様のほうが長い時間をかけて関わり続けてきているので関わりやすいかもしれません。ですが、連れ後のお子様も大切な家族です。敏感に対応の違いを感じてしまうので互いを平等に接する気持ちを父親も母親も必要となってきます。

幸せな子連れ再婚を実現したカップルの共通点とは?

共通点①始めから完璧な夫婦はいないと思うこと

子どもとの関係がうまく行かない時や夫婦同士のけんかが絶えない時、子連れ再婚であるからと責める事はないでしょうか。実は、子連れ再婚に限らずどのような夫婦でも喧嘩は起こります。初婚夫婦であるから、子連れ再婚であるからうまくいかないなどという事もありません。そのようなトラブルが続いた時には今はこのような事が起こる時期であると思い、きっといつか解決する事を願い暮らしを前向きにすることが大切です。そして、日々の小さな幸せをかみしめる事も忘れてはいけません。悩むばかりの日々が続くかもしれませんが、後から思い返せばそのような事は小さな事になるかもしれません。日々忙しさなどに追われて気づけない家族そろってご飯を食べる事や買い物に出かける事にも幸せを感じてそのような幸せな気持ちを伝えあうようにしましょう。

共通点②言葉で伝えあい歩み寄る事

なかなか、子連れ再婚の場合はお子様も夫婦同士も気遣い合って互いに不満などを言えない事もあります。初めから生活をしていない人同士が結婚した場合、黙っていても気持ちを感じ取るという事は難しいです。そこで、子どもと再婚相手や夫婦同士の話し合う場を設けることが大切です。堅い空気の中、そのような話し合いはできないかもしれないので休日などに互いに遊んだあとに家族団らんのひと時を設け互いにリラックスして話し合う場を設けるのはいかがでしょうか。きっと家族全員の距離感が縮まる事でしょう。さらにコミュニケーションを多く取る事で子連れのお子様とパートナーとの関係をよりよくすることにも繋がります。

ここまで御覧になりいかがでしたでしょうか。子連れ再婚は再婚率と共に増加しています。普通の再婚と異なり子どもとパートナーとの関係づくりにも苦戦するので苦悩の多い子連れ再婚ですが、1人親の方もパートナーと暮らすことで子育てや家事の面でも救われる面も多いです。幸せに暮らすためには、家族で過ごせている事を当たり前と思わず感謝し家族でのコミュニケーションを忘れずに互いに歩み寄る事を忘れないように生活しなければいけません。困難があるかもしれませんが、どのような家族でもぶつかり合う事はあるので血の繋がりなど関係なく家族として互いに歩み寄れば時間をかけて互いに信頼できる家族になれるのではないでしょうか。